なるべくボディを痛めないで水垢や汚れを落とすケミカルはないものかと色々と物色していました。
元々長年使っていた水垢落としがあったのですが、ちょうどなくなってしまったのでたまには違う物を使ってみようかと思い、探していたところブードゥライドというケミカルに目が止まりました。
ブードゥライドというケミカルがあったことは知っていたのですが….このパッケージです。
若者御用達というか、オラついた感が凄いので敬遠していました。
何気なく陳列しているブードゥライドを眺めていたのですが、ポリマーと洗浄が1度にできる、という謳い文句のブードゥライドシルクという物が置いてあったのです。
謳い文句自体はどこにでもありそうな、特に珍しくない言葉ではありますが、注目したのはその成分です。
研磨剤が入っていません。
コンパウンドの類無しにボディの水垢や汚れが取れるのか?
その理屈と試してみたい衝動にかられてつい購入してしまいました。
そして今回、ブードゥライドシルクを使ってポリッシャー研磨してみたのでその結果どうなったか?お伝えします。
ブードゥライドとは?
クルーザー保護の為のケミカル用品を各種揃える
そのパッケージの印象からわかるように、ブードゥライドは海外製のケミカルです。生産国はアメリカ。やっぱりなという感じ。
コーティング剤から下地調整のコンパウンド、タイヤワックス、カーシャンプー、基本的なカーケア用品は一通りラインナップされています。
元はクルーザー用のメンテナンス用品だったみたいですが、それをカーケア用にも使えるよう調整した商品がブードゥライドのようです。
クルーザーというのは勿論海での使用が前提とされているので、そんな海風に常にさらされるクルーザーのメンテンンス用品だったということで耐久性があるのかなと思うのですが、実際に使ってみなければわかりません。
レビューなどにも目を通しましたがネットでの評判は中々のものでした。
評判の悪い商品は真っ先に売れなくなる時代なので、ネットでの評価が高い。というのはアドバンテージがあります。
そんな理由もあってちょっと購入してみようかな、とも思ったのです。
ブードゥライド・シルクとは
ブードゥライド製品におけるブードゥライドシルクの受け持つポジションは下地調整。
分類すると下地調整の位置づけなものの、これ単体でツヤ出し・コーティングが完了する万能選手。
こういった1つで汚れもコーティングも、といったケミカルはなんとなく中途半端なイメージがあるのですが、子育て世代や仕事が忙しい方には時短ができて助かるのでは。
独身であったならまず見向きもしなかったと思います。
実際のツヤ具合はポリマーということでワックスよりのテロテロなツヤをイメージしているのですが、さてどうなるか。
それとブードゥライドシルクの特徴として研磨剤が入っていない、ということが挙げられます。
水垢や水滴跡を磨きとる、と記載があるので効果はあるのでしょうが一体どんなメカニズムで取り去るのか?
おそらく汚れなりを溶解させて取り去るんじゃないかと考えていましたが、その通りでした。
成分にあるミネラルスピリット、これは石油系溶剤の一種みたいですね。
石油系溶剤とは呼んで字のごとく「溶剤」が含まれているので、基本的に塗装には良くありません。溶けてしまいます。
長年使用していると塗装のくすみを引き起こしたり、最悪の場合剥離を招いてしまう可能性もあるのです。
私もあまり使いたくはありません。これまでも石油系溶剤の入ったケミカルはなるべく使わないようにしてきました。
今回このミネラルスピリットについても調べてみたのですが、ミネラルスピリットにも多種多様あり近年使用されている物についてはそういった危険性がないような物を使っているとか。
すぐに揮発して溶剤成分がなくなるよう調整し、車に悪影響を及ぼさないようにしています。
ですのでそこまで神経質にならなくても大丈夫みたいです。
その他の特徴として、撥水ではなく疎水性であること。
UVカットやベタつきのない皮膜を形成することで汚れにくいコーティング層を作りだせるそうです。
ブードゥライド・ナノテクノロジーシーラントとは
ブードゥライド・ナノテクノロジーシーラントとはブードゥライド製品におけるコーティングのポジション。
従来のポリマーやワックスと比較して高い保護性能、磨き傷と汚れから保護できると謳っています。
簡単に言ってしまうとガラス系コーティングなのでしょう。ケイ素化合物の記載があるし。
その他、耐摩耗性と高いUVカット機能を持っていることがHPに記載されています。
個人的には簡易コーティング系の類で摩耗性とUVカット機能はあまり信用していないのですが….価格もお値打ちだし。
6~12か月その性能が持続するようですが、もって3~4か月な気がします。
ブードゥライド版ブリスといった感じなのでしょうか。
このブードゥライド・ナノテクノロジーシーラントもネットでの評判がそこそこ高くて、ブードゥライドシルクだけで済まそうかと考えていたのですが、折角なら同時施行してしまえと思ってアマゾンでポチってしまいました。
すると更なる輝きが得られるそうです。この言葉に心が揺らいでしまいました。
その性能よりも施行場所を選ばないところが強いです。樹脂やガラスにも使用できたり。
そしてシルクと同様の疎水性。撥水だと青空駐車の場合はどうしても雨ジミが付きやすくなってしまいますので。
ブードゥライド、ポリッシャー施行してみる
まずはウエスで試してみる
まずはポリッシャーを使う前に本当に水垢や水滴跡が取れるのか検証してみました。
運転席ドアとリアドアを開けたところのBピラーの水滴跡とガラスのピラー?の水滴跡を手磨きで取れるか検証。
Bピラーに限らず、ドア開口部の水滴跡というのは意外にも多く付着していて気になっている方もいるのでは?
ここって普段はドアを閉めているので日に当たらず、紫外線による塗装の劣化が起きていないので水滴跡などの汚れ、シミを取り除けば新車に近い塗装面が現れるんです。
新車に近い塗装肌をわざわざコンパウンドで磨いてキズ物にしたくないので、ブードゥライドシルクのような汚れを溶解させるケミカル類を試すのにちょうどいい。
早速ブードゥライドシルクをウエスに取って軽く磨いてみる。あまり落ちない。
ちょっと力を入れて磨いたところ、見る見るうちに水滴跡がなくなっていきます。
面白くなってきたのでドア開口部は全て磨きました。
画像のようにワックスをかけたようなツヤまで得られて一石二鳥です。
明らかに一枚クリア層が増えたような見栄えに少し感動。
これはちょっとした部分磨きにも使えるな、と思いました。
ドア開口部がキレイだと車に乗り込む度に新鮮な気持ちになるので、ここの磨き・ツヤ出しはオススメです。
続いて気になっていたガラスのピラー?部分。
キャデラックXTSのようにここが塗装面だと水滴跡が付着してしまうのは避けられません。汚れて車がぼやけた印象になります。
同じ要領で磨くとやっぱり落ちる。同時に黒色に深みが出て一気に新車感が出てくる。
ドア開口部もガラス部分もあまり力を入れないでゴシゴシやらずとも汚れが落ちていくので、比較的使いやすいケミカルだなあと感じました。
ポリッシャーで磨くとどうなるのか?期待できます。
ブードゥライドをポリッシャーで作業する
使用するポリッシャーはリョービ製・RSE-1250。回転数ダイヤルは「3」とします。
私が10年以上も使用しているポリッシャーです。といっても出番は年に1回程度なので使用回数としてはそれほど多くはありません。
ここ最近はベアリングにガタがきているのか?作動中の金属異音が大きくなってきました。そろそろベアリング交換。もしくは買い替えか….。
折角ポリッシャーを使うので鉄粉も取ってしまおうと、事前に粘土もかけました。
キレイに見えたボディもよく見てみると水垢だらけでした。去年コーティングかけてからほとんどメンテらしいことはしていなかったので当然か。
家に転がっていた適当なバフにブードゥライドシルクをコンパウンドよりもやや多めにつけ、ボディを磨きます。
容量は約500mlなのでたっぷり使えます。磨くときはボディに水分のない状態で磨きました。
このサイズのセダンを磨ききるのに2時間位でしょうか。
やや強めに、ボディに圧をかけなければ水垢は取れず、水垢がガンコなのかRSE-1250のトルクが不足しているのか、どちらかはわかりませんが、とにかく手磨き程のサクサク水滴跡が取れる印象ではなかったです。
ブードゥライドシルクをバフに付け、パネルに液体感がなくなるまで磨き続け、最後にウエスでふき取る、
これをボディ1枚毎に繰り返しました。
研磨剤はやはり入っていないようで、いくら磨いても小キズは落ちませんでした。
傷埋め効果は少しあります。洗車傷がある程度は埋まるようです。
作業感としてはコンパウンドよりはやりやすいですね。液剤が伸びやすいのと良くも悪くもコンパウンドが入っていないのでバフ目が付く心配があまりありません。
小キズ消えたかな?と確認しながら行う従来のポリッシュ作業はやはり時間がかかってしまいます。
その点、ブードゥライドシルクは水垢、水滴跡だけに注視しながら作業をすればいいだけです。
ボディ全体を磨けるのでヘッドライトも磨けますし、ガラスにも対応しています。(ガラスは油膜の原因になりそうですが)
そして作業を終えてあとになって気づいたのですが、結構磨き残しがありました。
取りきれていない水垢がうっすらとそこかしこに。
わりと入念に磨いたつもりだったのですが….。研磨剤の入っていないケミカルの限界なのか私のウデが悪いのか….
仕上がりは良好
あくまでも個人的な主観での感想になってしまいますが、これ1本で磨きとコーティング(ポリマー)まで済ませてしまえるブードゥライド・シルクはなかなか良いのではないかと思います。
コストも1本3,000円前後で比較的入手しやすく、ツヤもヘタなガラス系コーティング剤よりは出ます。
オートバックスやイエローハットなど量販店の最低ランクコーティング、位のツヤは出ますよ。
下地処理をがっちり、~万円のガラスコーティングを施行して、定期的にメンテナンスを行う。
これを専門業者に頼むと安くても5万前後はかかります。
去年別車で15万位かけて専門業者コーティングをお願いしたことがありますが、かかったコストと天秤にかけると….う~んと首を捻らざるをえませんでした。
それが手間暇はかかりますが3,000円前後の出費だけで済む。やり直しも可能。気になったらまた磨くだけ。
コンテストに出たりショーカーになっているわけでもないし、これで全然問題ないなって正直思いました。
どちらが良いかは人それぞれですが、財布に優しいのは断然後者ですよね。
ブードゥライド・ナノテクノロジーシーラントの施行
ブードゥライドシルクの施行が終わった翌日、アマゾンでポチったナノテクノロジーシーラントが届いたので続けざまに施行しました。
思ったより大きく、使い切るのにかなりかかりそう。
シーラント、という位なので液体状かと思っていたのですがスプレー噴霧タイプ。
ここで思いました。
コレってプレクサスそっくりだなって。
施行箇所もプレクサスと似ている。
実際に施行してみると、確かにブードゥライドシルク単体よりもツヤが増す。
写真で比べられる程の差はないのですが、ヌメっとした感じから少しガラスよりな輝きになります。
ボディが温まっている状態で施行するとムラになりやすいのでそこは注意が必要です。
おそらく濃厚色ではない、明るい色の車だとあまりそういった恐れはないはずです。
ムラになったら固く絞った濡れたウエスで吹き上げると解消します。
この辺もプレクサスそっくりです。
ひょっとしたら中身はほとんどなOEM品で、少しブードゥライド色を出しただけなんじゃないか?と疑いたくなる位。プレクサスを使ったことのある方ならばわかるかと。
あとは耐久性と、どれだけ汚れ難いのか?そこは今後の経過観察しだいですね。
疎水性ではありますが雨が降っても車を走らせない状態であるならば、結局は撥水とあまり変わりません。ボディに雨水が付着した初期段階は親水・疎水、どれをとっても水玉っぽい感じになります。
それが流れてみて初めて親水・疎水の効果を発揮します。
それよりもシルクとシーラントの皮膜でボディ本体に汚れが残ることが無いよう、犠牲皮膜としての働きに期待しています。
施行1週間経過~
施行してから1週間後のシャンプー洗車です。
1週間程度では全くツヤ感は落ちていません。この程度で落ちてしまっても困るのですが。
むしろ施行直後よりツヤが増したようにも見えます。シルクのポリマー成分のおかげでしょうか?わかりません。
この時点では全く雨染みの付着等ありませんでした。キレイなままです。
不定期にボディの状態はここでレポートしていきます。
施行1ヶ月経過~
施行してから1ヶ月が経過。
まだまだキレイな状態を保っています。
画像では伝わらないのですが、少しツヤは落ちてきたように思います。
ボンネット、ルーフ、トランクには少し水垢が付いてきました。
ここで確かに言えることは、以前まで施行していたガラスコーティングよりは確実に汚れの付着度合いが少ないと言うこと。
前述した15万~もの高額ガラスコーティングしたときでさえ、2週間ほったらかしで目に見えてウロコ染みが付きました。
汚れが付着しにくいという部分は大きなメリットなのかなと。
ガラスコーティングはその成分上、水滴跡がつきやすいと言われています。ガラスと水は科学的に結合しやすいとされてます。
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