秋も深まり、そろそろ冬支度をしようとスタッドレスタイヤの準備している方もいるのではないでしょうか。
そのスタッドレスタイヤですが、中には変わった素材を使用している物もあるそうです。
それが卵の殻。卵の殻が滑りにくくなる一因となっているということに驚きです。この技術を見つけた人は凄いと思いますよ。普通に暮らしていたらまず思いつきそうにりありません。
卵の殻を使ったスタッドレス
ファルケン・エスピアEPZ
ファルケン・エスピアEPZは、「卵の殻」を引っ掻き素材として使ったユニークなスタッドレスタイヤだ。天然素材である卵の殻は環境に優しいという点でECOに合致した素材。しかも、殻には雛(ひな)の呼吸を助けるためにミクロの穴が無数にあいており、これを引っ掻き材として使ったときには優れた吸水性を発揮するのだという。さらに、殻は氷よりも硬くアスファルトよりも柔らかい格好の引っ掻き素材。そんな理由からファルケンではスタッドレスタイヤに卵の殻を採用している。
卵の殻にはヒナが呼吸するためのミクロの穴が開いており、それがスリップの原因になる凍結路面の水を吸収するので氷上制動力も高まったらしい。
テストによると、時速40㎞からのブレーキテストで、従来品と比べて5.3m短く止まれたそうです。
しかし今ではファルケン・エスピアEPZ Fへ進化しており、卵の殻を使った技術、マイクロエッグシェルは使われていないそうです。
こうした独創性のある技術が私は好きなのでちょっと寂しいというか、残念な気持ちです。
クルミを素材に使ったスタッドレス
OBSERVE GARIT GIZ(オブザーブ・ガリット・ギズ)
卵の殻の他にもまだ変わり種があります。
それがクルミをタイヤコンパウンドに配合させたスタッドレスタイヤ、オブザーブガリットギズです。
ゴムと一緒に練り込まれているクルミは鬼クルミという種類で、コレはアメリカでは研磨剤として使われているのだとか。OBSERVE GARIT GIZでは、アスファルトよりも柔らかく氷よりも硬い材質を持っているから、氷は引っ掻くけれど路面は削らない。またポロッと落ちても天然素材であり、さらに落ちたあとのクレーターのような穴も、新たな吸水穴として活躍してくれるのだそうだ。
また、クルミのみならず、ショルダー部にはエッヂ効果を高めたブロックが採用されているので、雪面を噛む能力も持ち合わせ、横方向に入った溝は排水/排雪効果を一層高めている。
このモデルはミニバン専用のMK4aというラインアップがあることも強み。1つのタイヤで3つのコンパウンドを使い分けたトリプルトレッド構造を採用し、非対称のショルダー形状とすることでミニバン特有のふらつきを抑えている。またグリップ力を増強するためにクルミの量を増量しているそうだ。
ブリジストンなどのメジャーどころからちょっと変わったタイヤを履きたい、といった方には是非とも試してもらいたいタイヤです。特にTOYOタイヤは評価も高いので検討してみてもいいのかもしれません。
対するファルケンはラインナップの少なさから、スタッドレスにはあまり力を入れていないのかな?という印象を受けてしまいます。
ともあれ、タイヤの冬支度は早めに済ませてしまいましょう。いきなり大雪が降られてしまったときには既に遅し、です。
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