ここでは「最強の漏れ止め剤」と言われる程に効果の高い、日産純正用品であるピットワーク・NC81の効果を検証していきます。
ただ投入しただけよりも、より効果を発揮できるとされている方法をOEM元であるニューテックから回答をもらい、実践してみた。
投入後、その効果の程を追っていく記事です。
漏れ止め効果を高める方法
硬めのオイルを入れる
購入時よりエンジンオイル漏れが発生しているキャデラックDTS、輸入車ではオイル漏れのトラブルは割り切りが必要なときもある。修理するのに多額な費用が発生するケースがある為だ。
このDTSは近頃エンジンオイル漏れ量が増えてきており、何の対策もしないで放っておくのは厳しい状況に差し掛かってきている。
以前からNC81は使用してきてはいるものの、完全に漏れが止まることはない。漏れ自体は軽減する傾向にはあるのだが…。
そこで漏れ止め効果を最大に発揮する方法やアドバイスを、ヤナセとニューテックに問い合わせてみた。
ヤナセの方ではこういったキャデラックの漏れはやはり定番トラブルで、修理するとなると高額な費用が発生する、漏れながらも乗り続けているユーザーも多いとのこと。
私の車両は全体的にジワっと滲んでいる他、特にオイルパンから漏れているとのことで修理するにはエンジンをおろす必要があり、そこで高額な費用がかかるようだ。ざっと100万はみておいたほうがいい、と。
ヤナセではとりあえずのオイル漏れ対策として硬めのオイルの使用を推奨された。20W-50程度のオイルを使用して漏れが軽減された、という声がユーザーから上がっているそうだ。
DTSの基準オイルは5W-30であるので、ディーラーとしてはレンジの外れたオイルの使用はオススメできないのですが….としながらも、そういった漏れ止めの効果が期待できるのは事実であるので、オイル漏れで困っているの方にはこのようにアドバイスしているのだそうだ。
使用方法を守る
次にNC81の添加使用方法を守ること。特別難しいことはなく、パッケージに記載されている通りに添加するだけ。
・新油に交換してから添加する
・使用前に容器をよく振る
・暖機運転後エンジンを停止、その後オイル注入口から注ぎ、30分程度アイドリング運転を行う。
・添加量目安4~5Lに対して300ml
・エンジンオイル以外に使用するときには、オイルとNC81を別容器で溶いてから充填するとよりよい効果を得られる。
特に容器はよく振って中身の成分を攪拌することを意識しよう。長いこと在庫されていた物は有効成分が沈殿していたりするので、その場合は添加しても満足に効果が得られない場合もありうる。
ニューテックによればオイルはやはり新油の方が好ましく、他の漏れ止め剤との併用は避けて下さい。とのこと。なので他製品の漏れ止めを入れても効果が出なく、続けてNC81を添加するような使い方はNGだそうだ。
次回のオイル交換時まで待ってもらい、新油と同時に添加することを推奨していた。
漏れ部位を洗浄する
<洗浄前>
<洗浄後>
エンジンオイル漏れが発生している箇所を洗浄をすることで効果を最大限に発揮できる、とニューテックへの問い合わせで教えていただいた。
汚れが蓄積されていたり、漏れ箇所がいつまでもオイリーだとうまく固まらないのだろうと思う。
画像のオイルで汚れたオイルパンを全てパーツクリーナーで洗浄し、漏れ箇所であるオイルパンの継ぎ目も洗浄した。洗浄するタイミングはNC81を投入してからでもいいと思う。投入してからあまり時間が経ってしまうのはどうかとは思うけど、1か月程であれば後から洗浄してもいいのではないだろうか。
自分でジャッキで上げてウマで支えての作業だったので完璧な洗浄は難しいけど、だいぶキレイにすることはできた。
これでしばらくは様子見。うまく漏れ量が減少してくれればいいのだけど….。
ここで1つ問題がある。この検証を行おうと思っていた矢先のこと、オイル交換を行った店舗の不手際と私の不注意でオイル交換を行ったにも関わらず、全量を交換することができずに古いオイルと新しいオイルが大体半々位の割り合いで混ざってしまった。
不手際に気づいたときにはNC81を添加してしまった後だったので、このまま検証を続けていくしかない。これではNC81の使用方法を守られていないことになってしまう。これはこれでどうなるか?興味深い側面もある。
進捗状況はここで少しずつ報告していこうと思っています。
<5/13追記>
添加して約1週間経過後の漏れ量がこちら。
一晩でこれだけ漏れていた。今までよりもやはり漏れ量が多いのでちょっと心配になってくるレベル。NC81添加直後は漏れ量が増加することがある。そこから徐々に漏れが収まる。
と、ニューテックのHPに記載があったのでその言葉を信じてみようと思う。
<5/21 追記>
添加して約3週間経ちました。
わかりづらくて申し訳ないのですがダンボール緑色の部分の端に漏れが滴って、それがふちに沿って広がっていったような見栄えです。
一晩の漏れ量(夕方4時ごろダンボールを敷いて翌朝確認)としてはあまり変わらない、改善されていなような気がします。
土日にしか乗らない車なので、添加してから300km程度しか走行していないのも止まらない要因なのかも?しれません。
<5/28 追記>
やはり漏れは治まらず、お伝えしている具合から一向に改善される気配が見られないことからもう1度、ジャッキで上げて下回りのチェックを行ったところ、ある部分からの漏れだけが酷い状況になっていることが確認された。
その部分とはタイミングチェーンカバーでそこからの漏れがひどい。先月オイルパン周りを徹底的に洗浄したことでオイル漏れを起こしている場所は汚れ、起こしていない場所はキレイなままな状態を維持している。漏れが発生している箇所タイミングチェーンカバーである、とある程度特定できた。
そこで何気なく1番漏れが酷いと思われる部分のボルトを触ってみると、指で回る程緩んでいることが発覚。自分でもビックリした。
これは漏れるだろう、という位ユルユルで、もしかしてここ最近の漏れの原因はコイツだったんじゃないか?と。
それが赤丸で示したところで以前も上記画像でお伝えした部分。
そこでここ周辺のボルトの増し締めを行い、様子を見てみることにした。増し締めはあまりやりすぎるとパッキンの面圧が均一にかからなくなり、他の漏れていなかった部分から漏れ出す可能性もあるので締めすぎず緩すぎず、という意識で実施した。
増し締めを行って一晩おいた結果がこちら。
オイル漏れ激減。
見てもわかるように明らかに改善された。原因はボルトの緩みだったと思われる。
他の部分から漏れているところもあるにはあるけど、エンジンの構造上目視しづらいところから漏れてきているし、1か月に1滴程の少量?の漏れなので特に気にしていない。
ここからオイル漏れがどう推移していくのか?引き続き観察していきます。この記事の主旨であるNC81の効果を検証という意味では成分が凝固するよりも早く進行するあまりに多量な漏れ、パッキン破損やボルト緩みによる漏れには効果はない。ということが言えたのかな?と思います。
<6/4 追記>
ここでお伝えしていた部分の漏れは完全に止まりました。
やはり原因はボルト緩みによる漏れだったようです。
しかしボルトが緩むなんて….国産車ではあまり信じられないような不具合です。友人らに話してもそんなことあるの?といった様子でした。
この他にも漏れている箇所があり、それも合わせて止まってくれると助かるのですがニューテックによると基本的にはNC81を入れた翌日には漏れが止まる。とのことでNC81では止まらない症状になっている可能性があります。
結果的に漏れが止まった直接的な要因はおそらくNC81の効力ではなくボルトを締めなおしたことによるものだったワケですが、いずれにしろおさまって良かったです。
今後もまた何かあればここで報告します。
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