ふと思い出してやりたくなるゲーム、あったりしませんか?
私はたまに古いゲームを引っ張り出してきて子供と楽しんだりしているのです。
今回その対象がPSP(プレイステーション・ポータブル)でした。
もう忘れてしまった人もいるかと思いますが、PSPはソニーが満を持して発売したソニー初のポータブルゲーム機ということで発売当時はかなり話題となりました。
ゲームメーカーもPSP向けに続々と新製品をリリース、ビッグタイトルも相当数の名を連ね、これは本格的に流行るのかなあなんて思ってました。
が、後継機であるPSvitaにバトンタッチした後に伸び悩み、ソニー製初のポータブル機はひっそりと幕を下ろしました。
そんなソニーが放った渾身の?PSPですが中期、後期型はゲーム画面のテレビ出力が可能で大画面でプレイすることが可能でした。
それを実現するにはD端子、またはコンポジット(RCA)端子を備えたテレビが必要になります。
PSPを当時現役で使っていた頃はテレビに接続して大画面でプレイするのが常でした。
時は流れその当時使っていたテレビは既に無く、21型から42型へと生まれ変わりました。そしてここ最近のテレビにはD端子を備えたテレビはあまりないようで、PSPを接続しようにもできません。S端子と同様の未来を辿っているようです。
PSPそのままでもプレイできますが、折角なら42型で、イイ画質でプレイしたい…
そこでPSPをHDMIに変換できる素晴らしいアイテムを見つけ、即購入。
そのレビューを記載します。
PSPをHDMIに変換
LevelHike?ブランドをAmazonで購入
現在PSPをHDMIに変換するケーブルは主に2種類出回っているようです。
どちらも実売価格は5,000円前後といったところ。
アマゾンレビューを見ても同等の評判といったところなので、少しでも安い方をとコレをチョイス。
第2次スパロボZをやり直したらPSPはタンスの肥やしになる可能性が高いので。
それにしても聞いたことのないメーカーです。明らかに海外製の品です。
日本に代理店があるのでしょうか?日本語表記の箇所もあります。
こういったコンバーターの類は国産でもありそうなものですが、意外とありませんでした。さすがにニッチすぎる市場でしょうか。
PSPの出力方式はD端子、RCA共にアナログです。
アナログをデジタル信号であるHDMIに変換するワケですから基本的に無茶なことをしているのでしょう。
PSPのHDMI変換ケーブルを作ったところで採算は取れなさそう、と素人の私でもわかります。
日本国内だけでは弱いので海外展開してようやく…といったとこでしょうか。現に海外の方のレビューが多いです。
保証が1年あるのがなんとなく安心。
レビューを見る限り故障や初期不良など不具合も多いようです。
急に映らなくなったとか本体の発熱がヤバイとか。
内容物はコンバーター本体、USBケーブル、HDMIケーブルです。アマゾンの写真から想像するよりもコンパクトでした。
本体にはMENU→GAMEと記されたスイッチがあります。
他、スイッチやボタンの類は無く、使い方としてはPSPと変換機、そしてテレビを繋いで終わり。とても簡単です。
電源供給をする必要があり、電源は本体にUSB差込口があるのでそこに付属のUSBケーブルを差し込んで、テレビ側のUSBポートへと差します。
テレビ側のUSBポートへと繋ぐにはワケがありそうです。その方が動作が安定しやすいんだとか。
実際試しにテレビではないUSBポートへと繋いだら、PSPの画面が映し出されないことがよくあります。どういった理由かはわかりませんが。
画質に期待してはいけない
レビューには「HDMIは高解像!さすがだ!」
とする感想もあれば、
「D端子とさほど変わらない」
とする意見と半々位の割合で分かれていて、どちらが本当の意見なのか私もとても気になるところでした。
実際は後者、「D端子とさほど変わらない」という感想です。
D端子の代わりにHDMIを使っているだけ、という印象。
HDMIにしたことによって映像の処理能力が上がった、向上している、というのはあまり感じられず、10数年前の記憶なので確かなことは言えないのですが、自身の記憶しているD端子映像と比べる限りはそこまでの違いはわかりませんでした。
そうして繋げたPSPをプレイした直後、PS4のゲームを遊ぶと画質のキレイさに驚きます。
単純にPSPの表示能力の問題な気もします。表示能力以上の性能は引き出せない、といった具合。
ただ注意点として、使用しているテレビにもその辺りは左右されてくると思うので、一概に「変わらない」と決めつけてしまうことはできません。
もう1つ気を付けてもらいたいのが、ただPSPを繋いだだけではダメということ。
テレビ側で画質調整をする必要が出てきます。
私が最初に繋いだとき、画面全体が黒っぽくてボヤーっとしており、輪郭がよくわかりませんでした。黒レベルが強いというか。
ビッグオーがその最たるところで、もともと黒いのに加え機体の輪郭も黒くて見えないので「なんとなく人影みたいな物体がそこにある」
という状態。
これはマズイと思い、テレビ側の画質調整をあれこれいじくり倒して実用レベルまでもっていきました。
画質調整は必須
このようにPSPをただ接続しただけでは満足な画質を得られにくいと思われます。
画質調整はテレビ側の設定ももちろんではありますが、コンバーター本体にあるMENU→GAMEスイッチで画面サイズを変えることができます。
これは画質そのものを調整するのではなく、テレビ画面に出力するサイズ・比率を変更する。といったものです。使っているテレビに合わせて最適なものを選択してください。
マニュアルには「GAME」に合わせるよう指示があるのですが、テレビによって使い分ければいいのかなと。
PSPにも外部出力設定で画面サイズを16・9や4・3と選択できます。
大画面でプレイしたいというのが購入した1番の目的なので、コンバーターとテレビ側の設定で画面いっぱいに映し出されるような設定にしたのですが、そうするとドットが荒く、画質も残念なものになってしまいます。
この画像を見ても、PS4のHDMI映像とは見劣ることがわかるかと思います。
もっと明瞭に、くっきり、ハッキリ、映るかと思っていましたがそうでもなかったようです。
PS4とまではいかずとも、せめてPS3位までを期待していましたが…。
画面フル設定で出力しなければそこそこキレイな映像を楽しめますが、そうすると画面が小さく描画されてしまって迫力に欠けてしまいます。
画質を取るか、迫力を取るか、自身のテレビ回りの環境ではこの2択の状況であり、両方を選ぶことはできません。
現在の設定は画質よりも迫力を、ということで上記画像のような設定で楽しんでいます。
調整機能が豊富なテレビがあれば画質も迫力も、といったことが可能かもしれません。
迫力ある音が楽しめる
PSPをテレビ画面でプレイすることのメリットとして、1つは大きな画面でゲームが楽しめるということが挙げられますが、もう1つ大きなメリットがあります。
それは「音」です。PSPの薄っぺらい音から解放されます。
更に音声を外部出力することによってテレビのスピーカーに頼ることなく、より高音質な音でゲーミングすることが可能になってきます。
例えば私はゲームを最高の音で楽しむ為、7.1chホームオーディオを組んでゲームしています。
DENONのアンプ、トールボーイ型のスピーカー、サブウーファー、サラウンド用スピーカー4基、
オーディオ愛好者からすれば初心者レベルな機材しか持ち合わせていませんが、十二分に良い音と迫力が楽しめます。
PSPってこんなに良い音出していたんだ、と驚くはず。
テレビ側のスピーカーだけでもPSPの貧弱な音質よりはかなりマシになります。
人によってはテレビでプレイできる、ということよりも感動すると思いますよ。
今後も使うのであれば買い
少し高く感じられるかもしれませんが、PSPを今後も使用するのであればこういったコンバーターは買い、でしょう。
故障の報告がやや多いのが気になるところではあります。
画質に過度な期待をしてはいけません。元々はPSPということを忘れないでください。画質は必ず調整してください。
音質は格段に良くなります。ただこれはコンバーターの実力というよりも、出力側の環境に左右されるところではあります。
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