高圧燃料ポンプは壊れやすい?ミニで悪名高い高額パーツの交換

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アメ車体験談

それはいきなりやってきました。

子供を連れてスーパー銭湯へ行こうとしたとき、

「エンジン出力低下」

「スタビリトラック異常」

のメッセージがポンと出たのです。

続けてアイドリングが非常に落ち着かなくなり、今にもエンストしそうな位、ブルブル震えだします。

5歳の子供でさえ「いつもよりなんだか揺れてるね」とわかる位の異常な振動です。

次第にマフラーからは尋常ではない量の白煙が噴き出し、後続車が距離を取るように。

風で巻き上がった白煙がフロントガラスを覆う位、大量の白煙でした。

車内は生ガス臭いニオイが充満し始めます。

アクセルを踏んでも進まず、いよいよこれは普通じゃないと思い、どこか止まれる場所を探していましたが目的地に程なく到着しそうだったので、とりあえずスーパー銭湯へ。

スーパー銭湯からの帰宅時、無事に帰れるのか?そもそもちゃんと走れるのか?心配していましたが、なんのトラブルもなく平然と帰宅。

翌日診断機で調べてみると、ミスファイヤとフューエルポンプ故障が疑われるエラーコードが残っていました。

ミスファイヤとなるとプラグかコイルか…交換には結構な額がかかりそう。

ということで、直るかどうかわからないけど燃料ポンプ狙い撃ちで、パーツを取り寄せて交換してみました。

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高圧燃料ポンプの交換

どんな役割なのか?

アメリカから買い付けた燃料ポンプ

直噴エンジンにはこの高圧フューエルポンプが必要不可欠な部品。

名称は高圧燃料ポンプ、ハイプレッシャーフューエルポンプ、などの呼び名があるようだ。

高圧燃料ポンプは、ディーゼルエンジンや直墳ガソリンエンジンなど、高圧燃料噴射システムにおいて、燃料を高圧に圧縮して噴射ノズルまで送り込む役割を持っています。

この高圧燃料噴射により、燃焼効率が向上し、エンジンの出力や燃費が向上すると言われています。

昨今の車のエンジンの多くは直噴エンジンが採用されているとされ、この部品を知らなかった方も、これからお目にかかる機会があるかもしれません。

エンジンに燃料を送る、というプロセスの一役を担っているので、故障したり調子が悪くなったりしたら、一大事なわけです。

修理費用は高額

さて、これが故障するといくら位かかるのか?

調べたところ車によって差はあるものの、高額になれば10万~コースだそうで、かなり手痛い出費になる。

特に有名なのがBMWやミニで多くの事例がありました。

特にミニは業界内でも有名な話らしく、筆者が今回修理をお願いした工場でも「この部品高かったでしょ?」「ドイツ車は結構するんだよ」

と、修理費用の高額さをほのめかせた。

その上壊れやすく、ミニを所有している間に複数回交換する方もいるとか。

10万超えの修理費用で壊れやすいとは、恐るべき部品です。

しかも、高圧燃料ポンプは外観からでは故障の判断はつかない。車の状態から判断するしかない。

故障すると、車種問わず以下のような症状が出るのがお約束です。

  1. エンジンのかかり悪い:高圧燃料ポンプが燃料を供給できなくなると、エンジンの始動が悪くなることがあります。また、エンジンがかかるまでに何度もクランキングが必要になることがあります。
  2. アイドリング不調:高圧燃料ポンプが正常に燃料を供給できなくなると、エンジンのアイドリングが不安定になることがあります。エンジンがブルブル震える、あるいはエンストなどの失火症状が現れます。
  3. 加速不良:高圧燃料ポンプが故障すると、アクセルを踏んでもエンジンの回転数が上がらないことがあります。このとき、私の事例のように大量の白煙や黒煙が吹き出るかもしれません。
  4. パワー不足:高圧燃料ポンプが正常に燃料を供給できなくなると、エンジンの出力が低下することがあります。
  5. エンジン警告灯の点灯:高圧燃料ポンプが故障すると、エンジン制御ユニットが警告を出し、エンジン警告灯が点灯します。

本来送られてくるべき燃料が故障によって送られてこなくなる、すると上記のような状態に陥いるのは想像がつきやすいですよね。

これらの症状のうち、1~2つ当てはまるのであれば、もしかすると故障しかかっているのかもしれません。

高圧燃料ポンプの修理

交換はプロに

GM純正品
カムシャフトが当たる部分
フューエルラインも同時に交換する

キャデラックXTSという日本では特殊な車である以上、交換できる整備工場はいつも限られてくる。

今回ばかりは、かなり泣かされた。

いつ路上でエンストするかもわからない状態、あまり遠方の工場へ出向くのは得策ではないと判断し、

自宅から半径5km以内の近場の工場へ問い合わせてみたものの、4件中4件ともNG。

主な理由として

「診断機がないから診れない」というもの。

交換できたとしても、診断機がないので正確な修理完了の判断がつかない、と。

4件中の1件は地元でも輸入車に強い店としてアピールしているお店だったのですが、

「アメ車は診断機が2000年頃で止まっていて、新しい車は診れないんです」

といったものも。

アメ車に人権はないのか。

このまま整備難民になれと?

アメ車の売れない理由を改めて思い知りました。

売れていない車はサービス網も弱い。そこにリソースや資源集中している余裕はないのでしょう。経営を考えれば当たり前なのですが。

まだ私の住んでいる場所は全国的にもアメ車に強い地域なので助かりますが、地方に行くほど、診れなくなってくるでしょうね。

仕方ないので、いつもお願いしている整備工場へ出向くことに。当日は若干アイドリングにバラつきがあったものの、普通に走行できた。何事もなかったのが本当によかった。

事前にヤナセで聞いたところ、ヤナセではフューエルラインの再利用はしていないそうなので、念のためそれも揃える。再利用するとガソリンが漏れる恐れがあるらしい。

XTSの高圧燃料ポンプの場所は予めyoutubeでリサーチ済み。

その交換動画を見せ、交換をお願いした。

交換自体は私でもできそうな位の難易度で、実際、難しい作業ではなかったとのこと。

ただ、燃料を扱う場所であるので、素人が扱うのは危ないと感じ、プロにお願いしたという経緯です。

交換後、今のところは息継ぎのようなアイドリングのバラつきや、異常にエンジンが振動するということもなくなり、ホッとしています。

これで再発するようであれば、コイルやプラグの交換を検討しています。

それと、少しパワー感が出たような気がしています。瞬間燃費計の数値も若干改善傾向にあります。

悪くなっていたのは間違いないようです。

しばらくはこれで様子見といったところ。

今回の修理費用

高圧燃料ポンプ:約150ドル=約20,000円(純正品)

フューエルライン:約60ドル=約8,000円

送料:約4,500円

交換工賃:8,000円

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