私のキャデラックXTSにはストラーダ・CN-F1XVDが装着されています。
元々はアルパインのいまや骨董品レベルのナビ、HD55だったかな?が装着されていましたが、
古すぎてメーカーのアップデートも終了してしまっていて全く使えないナビになり下がっていたので、車両購入時にストラーダのナビを付けたのです。
わかる方はわかるのですが、昨今のキャデラック車には社外のナビゲーションはまずインストールできません。
その理由は既にいわゆる純正マルチが備わっていて、社外ナビの入り込む余地がないのです。
純正と社外のダブルモニターで付けるならばなんとかなるかもしれませんが、あまり一般的とは言えません。
そこで純正のモニターを活かしてナビを付けたいとすると、D.I.Jさんというメーカーのインターフェイスを使用しなければなりません。
このインターフェイス+ストラーダ・CN-F1XVDという製品をワンパッケージにして販売しているのがD.I.Jさんです。
この製品がなかなか素晴らしい出来栄えで社外感を全く感じさせず、あたかも純正ナビを使用しているかの如くな使用感が売りです。
この環境を実現させるためには結構な諭吉さんを消費しなければならないのですが….ナビ周りにはこだわりたい私にはうってつけ。
XTSにストラーダがついている。という満足感に浸って納車されてしばらくはそのまま乗っていましたが、その内にGPS感度が悪いということが発覚。
1度D.I.Jさんに見ていただいてGPSアンテナの位置を見直してもらいましたが、それでもまだ悪い。
自宅付近でも自車位置を見失うということがしばしば起こり、これはまだGPS感度が悪いのかなあと。
ちなみに自宅は横浜市内で高台に位置している地域。環境的に感度が悪くなるということは考えにくい土地柄です。
この記事ではGPS感度改善の為にGPSアンテナを新品にして、接地場所を色々と検討してみました。
GPSアンテナ電波改善方法
アンテナを置く場所を変えてみる
GPSアンテナは基本推奨場所としてダッシュボート上が挙げられます。
ダッシュボード上以外の場所に設置すると、内装材や、金属のフレーム等の影響で GPS 電波を弱めたり、遮断したりするため、正常に受信できなくなる場合があります。
その場合、自車位置精度が低下します。
https://faq.jpn.pioneer/ja/support/faq_detail.html?id=5628 <カロッツェリア・Q&Aサイトより>
ですがメーカー純正ナビは、GPSアンテナはメーター裏などに隠して設置するケースも多くあります。
ダッシュボード上への設置は見栄えが悪くなることから隠して設置したい、という方も多数いらっしゃいます。
それに撤去することになった場合、設置する際に使用する両面テープ等の跡が残ってしまうことも懸念されます。
ダッシュボードに設置はイヤだ。だけど隠して設置して感度が悪くならないのか?
このように考える方は多いはず。
カロッツェリア等の社外メーカーはダッシュボード上を推奨することが多い。だけど純正ナビはどこかに隠して設置するケースもある。
一体どちらが正しいのか?
まずカロッツェリアやパナソニック、アルパイン等の社外メーカーは基本的にその車種専用のナビを開発しているわけではありません。
あくまでも汎用カーナビゲーションを製造しています。
どんな車に取り付けたとしてもカーナビの性能をある程度は発揮しなければ汎用品とは言えません。
なので安定して電波を受信できるフロントガラス直下にあるダッシュボード上への設置が推奨されることが多い、ということが最大の理由であるように思います。
世の中にある新車・中古車全ての車で設置場所を検討して「ダッシュボード上じゃなくても大丈夫」
というテストがされれ話は別になるでしょうけど、現実的ではありません。
次に純正品ですが、純正カーナビはその車種に取りつくことを前提として開発がされています。
車種によっては設計段階や車両リリース前にGPSアンテナの設置場所を検討する車種もあるでしょう。
設置場所を繰り返し検討・テストを重ねた上で「この車はここに隠しても電波受信に影響はない」
と判断した結果、メーター裏などに隠して設置。こういった背景があることが予想されます。
メーカー(純正)側もGPSアンテナを隠して設置したい、という市場の要望があることはわかっていて、それに応えているんだと思います。
GPSアンテナは鉄以外の部材であれば電波は通すそうなので、隠して設置してもある程度GPSアンテナのパフォーマンスは確保したい。という狙いもあるはず。
そういった考えの中で色々とあれこれ試した結果、「じゃあメーター裏でも大丈夫だね。」ということになったのではないでしょうか。
ここに隠せば最低でもこの位のパフォーマンスは発揮できる。といったノウハウも各社で持ってるでしょうし。
ここまでは私の推論なのですが、当たらずとも遠からず。と信じています。
結論として、ダッシュボードに設置するのが1番いいけど、どこかに隠しても受信はします。だけど受信感度は比べて下がるよ。
ということなのではないかと。
アンテナという電波を受信するように作られた物である以上は、周りに遮る障害物がないのが1番いい環境であるはずなので。
なので、電波改善の1つの手段としてGPSアンテナの設置場所を変えてみるのは有効な手段なのではないでしょうか。
GPSアンテナを交換してみる
GPSアンテナにも寿命があるかもしれません。
少し前から、カーナビの様子がおかしかった。現在地と表示された場所が全く違う。結線チェックをしたら、GPSでNGが出た。
https://hatikadukihime.txt-nifty.com/weblog/2015/01/gps-5c8f.html
断線はしていない。恐る恐るGPSアンテナを分解したら、なんと錆だらけだ。
アンテナが4本4フルに立ってる。
しかも衛星受信数もしっかり増えてます。今日の通勤中は一度も道を外すことなく本来のナビとして機能してくれました。
ちなみにこの画面は高速道路高架下を走行してる時ですがしっかり受信してました。
流石にマンションした駐車場はアウトでした。
フィルムタイプのGPSアンテナ、ナビが道を外れて困ってる方一度試してみる価値ありですよ。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2749617/car/2408260/4946788/note.aspx
GPSアンテナを交換したことで受信環境が改善された事例です。
こういった事例が寿命であるかどうかは言い切れませんが、不具合を起こしてカーナビの測位に悪影響を及ぼしていたことは確かです。
高い物でもないし、いっそ新品に交換してしまうのもアリでしょう。
中古品も数多く出回っていますが、1,000円~も出せば新品が購入できる時代です。
交換するのであれば新品を選びたいところ。
GPS受信感度改善事例
よく見失うナビにガッカリ
私は道を覚えるのが苦手で愛車にはカーナビが必須アイテムです。
歴代所有してきた車は必ずカーナビを付けてきました。そして使用してきたナビはいつもサイバーナビ。
サイバーナビは約10年間使い続け、車を乗り替えるたびにそのときの最新サイバーナビを購入していました。
サイバーナビを使い続けてきた最も大きな理由が地図と自車位置精度です。
デビュー当時からサイバーナビの地図精度は評判で、購入してきたどのモデルも精度には全く不満がありませんでした。
本当なら今乗っているキャデラックXTSにもサイバーナビを使いたいのですが、車の構造とシステム的に無理です。
今現在使用しているCN-F1XVDは、とにかく自車位置が狂います。
車を使って家族で旅行に行くことが多いのですが、出先で地図が使い物にならなくなることも多々あります。正確な位置を把握しなかったり道なき道を突き進んだり。
そんなときは仕方ないのでスマホのグーグルナビや、ナビタイムを使って凌ぎます。
こだわって車にナビを付けたものの、使い物にならなくて結局スマホのナビに頼る…..
わかりますか?この虚しさ。
ナビタイムのナビは以前乗っていたキャデラックSRXクロスオーバーのとき、純正ナビが古かったのでインストール・契約してそのまま使用しています。
車のナビが不安定なのでナビタイムを解約できずにいるのです。毎月利用料払ってます。
ストラーダ・CN-F1XVD一択な状況なので、どんなに不満があろうがこのナビを使うしかありません。
そんな中、自車位置が正確ではない。というこの状況は私の中のサイバーナビ神話をますます輝かせるばかり。
カーナビの最も基本で重要な機能である「ナビゲーション」という仕事が満足にできない….
どうにかこの状況を打開しようと、今まで思案してきていたのがGPSアンテナの新設・移設です。
GPSアンテナを新品に交換してみると
カーナビの自車位置は何で決まるか?どうやって測位しているのか?
その役割を果たしているのがGPSアンテナです。
私は電装関係には疎く、自車位置はGPSアンテナとVICSアンテナとが相互に働き合って決めているのかと思っていました。
VICSアンテナは自車位置には全く関係していないんですね。今回調べて勉強になりました。
なのでGPSアンテナをどうにかすればこの状況を改善できるかもしれない。
そう考え、ヤフオクで汎用品送料込み約2,000円位のGPSアンテナを購入しました。
この位ならもし失敗してもそれほど痛手にはなりません。
それにGPSアンテナにも寿命というものがあるらしいのです。
10何年前のアンテナだと満足に測位できない可能性があるとか。
実は今取り付いているアンテナは中古のアンテナなのです。
D.I.Jさんにアンテナ位置を見直してもらった際、既存アンテナがどこにあるかわからないので余っていた中古のGPSアンテナを使って設置場所を変更してもらいました。
寿命がある、その話がホントかウソかはわからないのですが機械的な物なので劣化はあるだろうし、昔のアンテナよりも今の技術で製造されたアンテナの方が受信感度はいいのでは?
と、予測とも希望とも言える考えで新品アンテナを購入してみました。
リアガラス付近に設置
自宅位置でまず測位状態を確認します。
なんと衛星補足数「0」これには驚きです。こんな状態でよく使えていたなと。
自宅の回りには特に電波を遮るような障害物はありません。
しばらくすれば受信するようになるのかと5分位放置していましたが、ずっと0のままでした。
この日作業する前日、いつも走る道路でGPS測位状態をチェックしてみましたが、補足数は多い時で「8」でした。それも瞬間的に。
平均すると補足数5~6位。これが良いのか悪いのか?わからないのですが….。
さて、現在の測位状態を確認したところで新しいGPSアンテナに変更してみます。
まずはリアガラス付近に置いて試してみます。
いきなり補足数が11~12個へ激増しました。こんな数字今まで見たことありません。
右の衛星補足イメージ図?の数が凄いことになっています。
え?こんなに表示されるものなの??
いきなりの急変化に戸惑いました。ただ適当に置いただけなのに….
数分放置してみたところ、最大で補足数12個まで受信数増えました。
本当はダッシュボードの上にでも置こうかと思っていましたが、その必要はないかもしれません。
ダッシュボード上
試しにダッシュボード上にも置いてみました。
意外にもリアガラス付近と受信感度は変わらないという結果に。
配線這わすのも面倒だし、やっぱりリアガラス付近に置こうかな。
グローブボックス内に設置
ついでだし色々と設置場所を試そうと思い、グローブボックス内にも置いてみました。
すると補足数5~6個と、リアガラス付近、ダッシュボード上と比べると明らかな変化が見られました。
やはり周りは開放されていた方が受信感度は上がるようです。
コンソールボックス内に設置
次はコンソールボックス内です。
ここに配線引き込むなら他の場所を考えますが一応調べてみました。
受信感度はグローブボックスよりも少しいいかな?といった具合でリアガラス、ダッシュボード上と比べるとやはり低いです。
運転席シート下に設置
次は運転席シートの下です。
意外と受信感度は良く、補足数9~10個という結果でした。
普段はここに人間が座っているので実際走らせるとまた変わるのかもしれませんが、それでもグローブボックス内やコンソールボックス内よりいい結果だったことは意外な発見でした。
トランク内に設置
最後にGPSアンテナをそのままトランクの中に放っておいたらどうなるか調べました。
結果は「0」
右に衛星の影?は見えますが、補足数は0のままでした。
鉄はGPS電波を通しにくいみたいですね。
GPSアンテナ交換で受信感度を改善できた
CN-F1XVDは受信感度が悪くて使えないナビ。
たまにこういったレビューを見かけます。
私もそんなレビューを見て「本当だ….このナビ全然ダメだな。」なんて思っていましたが、考えを改めざるをえません。
カーナビはサイバーナビ一択。というのが頭にあったこともあり、なかなか他のナビを受け入れられない心の狭い人間でした。
リアガラスにGPSアンテナを設置してしばらく走ってみましたが、受信感度は良好。
まだ県内しか走行していませんが、衛星補足数は最低でも11個をキープします。安定して12~3個は捉えています。
高速道路等の開けた場所だと最大で15個になります。
自車位置精度が悪いのはナビ本体のせいだと決めつけていましたが、
GPSアンテナ環境を改善すれば受信感度も改善できる可能性があるということが立証できたのかなと。
私のケースだとGPSアンテナが中古だったことや、元々のアンテナ設置場所が悪かったことが要因だと思われます。
車で遠出することも多いので自車位置精度の悪さにはうんざりしていましたが、今度の遠出は楽しめそうです。
このストラーダのカーナビに限らず、自車位置が狂うことにお悩みの方はGPSアンテナ位置を見直すだけでも受信感度を改善できるかもしれません。
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