ワコーズにRECS(レックス)という商品があります。
どういうものかというと車両の吸排気系に特殊な洗浄剤を注入し、カーボンやデポジット等の汚れを落とす、というもの。
以前から気になっていた私は現在乗っている車を購入して半年程した後、RECSを施行してみることにしたのですが….。
ワコーズRECS(レックス)を施行
施行は業者へ依頼
前述したようにワコーズ・RECSは吸排気系から燃焼室までのデポジットやカーボン等、通常では分解してオーバーホールレベルの作業をしなければ取り除けない汚れを特殊な洗浄剤で分解し、キレイにしてくれるという商品。
高性能清浄剤の清浄効果により、インテークマニホールド・吸気バルブからピストンヘッド・シリンダーヘッド、さらに排気バルブまで短時間で洗浄し、燃焼状態を改善させます。
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洗浄剤を専用の注入機器を使用して施行していきます。
この専用の注入機器は一般人では入手できる代物ではなく、基本的に業者専用となっているようです。
色々と検索してみたりして下調べをしている方ならご存知だと思いますが、レックスは洗浄剤をボンネットに吊るして点滴のように、少量ずつ注入して施行するものです。
なんだか簡単そうで自分でもできそうだ、薬剤だけ買ってDIYでやれそうだ、と思っていたりしませんか?
基本的にレックスは業者専用のメニューであり、一般人向けの作業ではありません。
何故かというと、洗浄液を注入する施行キットは個人では手に入らず、業者専用に卸しているからに他なりません。
しかし探せば某オークションやネットショップで普通に流通しているようで…一体仕入れルートはどうなっているのでしょうか。
以前某オークションにてワコーズのオイルが量り売りで、しかも格安に大量出品され、中には偽物も出回っていたとかで(噂です)卸元であるワコーズが対策に乗り出してオークションへの出品数は激減しました。
なんだかそういった卸ルートの管理のずさんさが浮彫になっているような気がします。
まあ形はどうあれ、こういったところで購入すれば自宅でRECSを施行することが可能にはなりますが、洗浄液が割高でコスパは悪そうに思います。
年に何回も行うものでもないし、おとなしく施行できるショップへ出向いてやってもらうのが1番なのではないかと。
洗浄液注入箇所は車によって適切な場所、薬剤がうまく行きわたる箇所などあるそうで、この辺りは経験がモノを言う部分です。
素人施行では最悪、なんの効果も得られないといった可能性も捨てきれないとのこと。
あの煙は汚れではない
洗浄剤を注入し、アクセルを吹かすとこのようにマフラーから大量の白煙がモクモクを出てきます。
ビジュアル的にも「やった感」がわかりやすく、この光景を見たいがために施行をお願いする人もいるとか。
こういった画像もRECSの下調べをしている方であればよく目にする画像だと思うのですが、この白煙、実のところ汚れが出てきているというわけではないようです。
では何なのか?というと単純に注入した洗浄剤が気化してマフラーから吹き出ている状態だそうです。
施行業者のHPなどには「大量の汚れが白煙と共に出てきます」「こんなに汚れていました」
などの記載を見かけることがあるのですが、その記述は間違いです。
実際に私がRECSを施行する前に施行店のオーナーからそのように説明を受けました。
過度な期待はしないこと
現在の愛車、キャデラックXTSにも施行しました。
前回施行を経験したときから6~7年は経ちました。車も違うと効果もやはり違います。
DTSのときには白煙がモワモワ吹き出ていましたが、XTSはかなり少ない。
あまりの少なさに、どうして白煙の量が少ないのかショップの方に聞いてみました。
実は白煙が出ない方が効果としては高い期待値が持てるとのことです。
白煙が出ているということは、それだけ薬剤が出てしまっている(逃げている)ということらしく、
吐出する白煙の量が少ない方がエンジンの隅々まで薬液が行きわたりやすくなり、効果が得られやすい。とのことです。
RECSが出回りだした当初はパフォーマンスの一環としてワザとアクセルを多めに吹かしていたこともあったそうですが、
今はパフォーマンスよりも実を取ることを優先し、白煙があまり出ないよう施行するそうです。
更に詳しく話を聞いてみましたが、RECS施行によってエンジンの不調が直ったり、ということはあまりないそうです。
あくまでもメンテナンスの手段として利用してほしい、と。
例えばアイドリングがバラつくようになったからRECSを施行したら直るのか、と言えばそういうことではなく、
エンジンの調子を保ちたい、この車には長く乗りたい、走行距離が10万kmに近づいてきたからいつものオイル交換以外に、メンテの一環でRECSを施行するのが正しい考えだと。
洗浄液自体はかなり強力なものらしく、過去にRECSを施行したらミスファイアが起こってしまい、
これは壊してしまったか?と焦ったそうですが、プラグを外してみたら剥がれた汚れの塊がプラグを塞いでいて火花が飛んでいなかった、ということがあったそうです。
最近の車は直噴が多いので、直噴エンジンにはかなり有効とのこと。
施行して終了というわけではなく、その後1,000km位かけてゆっくり洗浄されるそうです。
洗浄が終わった位の時期にオイル交換推奨されました。汚れがエンジンオイルに混ざってしまう為だとか。
RECSの感想
RECSを施行したら燃料添加剤も同時に行った方がよい相乗効果が見込めるということで、フューエル1も一緒に施行しました。
燃料添加剤であればフューエル1ではなくともいいはずです。私がよく使っている燃料添加剤はタービュランス・GA01という商品です。成分がPEA100%なので洗浄力には申し分ありません。
初回、RECSを施行した感想ですが、変わったと言われれば変わったかもしれない、けれど気のせいと言われれば気のせいかも…といった具合で、劇的な変化は見られませんでした。
2回目となる現在の車ではかなり変化がありました。明らかにアクセルが力強いし、スムーズに回ります。
これも施行店から言われていたことなのですが、効果があるにはあるけど車によって全然違うし、あまり期待しすぎないで下さいと。洗浄の効果は分解でもしないと目に見えてわからないし、人によって体感上、効果の差はある。
だけど分解してオーバーホールしてまでカーボンなどの累積物を取り除くとなると高額な工賃がかかるのは間違いないので、分解清掃までの確実さはないものの手軽に洗浄できる方法としてRECSを使ってみてほしい、ということでした。
その施行店ではよく車検のタイミングでお願いされることが多いようでした。
特に走行距離が多い車両だとその効果は高い、ということで10万km近い車両は1回やってみてもいいかもしれません。
激的な効果は見られなくとも愛車を労わる、という気持ちで施行してみればフィーリングに大した変化がなくとも、気分新たに愛車とドライブができるのではないのでしょうか。
施行にあたっての不具合、施行後の不具合などは私が聞いた限りでは耳にしたことはないのでその辺りは安心していいと思いますが、100%とは言い切れないので少しは気に留めて置いた方がいいかもしれませんね。
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