車の美観を保つ、向上させるのになくてはならないカーワックス。
愛好家が非常に多く、その種類も多岐に渡る。その中でも最高峰と言えるのが「ザイモール」ワックス。
アメリカ製のワックスで1回使えばやみつきになってしまう人も多い。私も以前はこのザイモールワックスを愛用していた。
ここではそのザイモールを紹介します。
アメリカ生まれの高級ワックス
最近ではカー用品店でも見かけるように
画像の物は購入してからもう7~8年は経過しただろうか?最後の最後まで使い切りたいがために、わずかな量程しか残っていないのに捨てずに取っておいてあるザイモール。
近所のスーパーオートバックスで購入したもの。近年ではカー用品店でも入手できる機会が増えたように感じる。
当時の私は耐久性や汚れにくさよりもひたすらツヤ感の出るケミカルを追求しており、色々と下調べをした結果「固形ワックス」に辿り着いた。
ガラスコーティングが巷に流行りだした頃だったかと思う。店頭にはガラス系のコーティング剤、ブリスなどが幅を利かせるようになってきた頃だ。
無数のガラスコーティング剤が商品棚に所狭しと陳列されている中で、このザイモールだけは違う。
どこの店舗でもガラスケースに入れられ、高級感を演出するように展示。店員を呼び出さなければ手に取ることもできない、正に別格。といった様相。
この入門用とされるザイモール・カーボンでさえ約8,000円程する高級ワックス。シュアラスターの最も高額なワックスでさえ4~5,000円で販売されているのを見れば、どれだけ高いワックスなのかわかるだろう。
もっとも高いザイモールのワックスでは、なんと100万円を超える超高級ワックスも存在する。
もはやワックス、という域を超えている。冗談かと思うかもしれない。けど本当の話だ。
世界のコンクールやショーカー達に使用され、しっとりとしたツヤはザイモールにしか出せない。と、誰が見ても納得するほどの深みのある輝きが出るのが特徴。
他のワックスとはカルナバの含有量が違う
カーワックスによく使われている成分にカルナバ、という物がある。正確にはカルナバ蝋という。詳しい話は他サイトをご覧いただくとして、ザイモールのワックスにはこのカルナバの含有量が高い、と言われている。
巷に溢れるワックスのパッケージを見てもらうとカルナバ配合、とかカルナバワックス、とか、カルナバが入っています。といった意味合いのフレーズが記載されているワックスがあることに気が付くと思う。
カルナバはツヤを出してくれる成分なので、簡単に言えばワックスの中にカルナバが多く入っているほどツヤツヤに光らせることができるのだけど、
カルナバ蝋は元々硬く、多く配合すればするほど使いづらい(溶けにくい)ものになってしまい、使用感や施行性に難が出てしまう。
ゆえに「カルナバ100%」のワックスなどは存在しない。使いやすいよう、その他多くの材料を添加、配合させて使いやすい塗りやすい物に仕上げている。
それを承知のうえであえてカルナバを多く含んだワックスなのがザイモール。そのカルナバ蝋の質は世界でも最も良質だと言われるブラジル産。しかも配合されている全ての成分は天然成分。
最も安いカーボンでも30%程はカルナバが含有されており、ランクが上がる程に含有量は高く、トップグレードは50%を超えます。
なので最上級ワックスである「ロイヤル・グレイズ」などは本当の手がけワックス、でなければ塗ることができない、と言われています。
本当の手がけとは、読んで字のごとく、手のひらにワックスをつけて直接ボディに塗り込む。のです。
体温でワックスを少しずつ溶かしながら塗りこんでいくらしいのですが、そうでもしなければ硬すぎて施行できないそうです。
一般常識では計り知れない世界のワックスではありますが、1度は私の車にも施行してみたいものです。
ちなみに、探せばロイヤル・グレイズを施行してくれるショップも存在します。
ですが施行価格はガラスコーティング並み。コスパはかなり悪いので、本当に好きなワックスマニアの為のサービス。といった雰囲気。
入門用のカーボンでさえ、他を圧倒するツヤ
これ1つあればツヤは申し分なし
ザイモール・カーボンを1瓶使い切るまで使用してみた感想は、ツヤは最高の一言に尽きます。
まるでボディのクリア塗装を1枚追加したような、圧倒的なツヤ感が得られます。
特に濃色車は色に深みが増すのがハッキリわかります。濃い色がもう1段、濃く映ります。
何よりもツヤが欲しい人には本当にオススメできます。迷っている人は奮発して、まずはカーボンを1度購入してみて下さい。施行した愛車を見れば、心から購入して良かったと思うはずです。
塗り方には少々コツがいるようで、1度に多く取らず、少な目を意識しながらスポンジに取り、ボディに塗ります。多くの面積を塗ろうとせず、少しづつ塗っていって下さい。
そして30秒~程経過してからだったでしょうか?ザイモールを拭きとります。
多めに塗っていると拭き取りに時間がかかってしまい、ムラにもなりがちです。特に濃色車はムラになってしまうとスジが目立ってしまって、なかなかリセットできませんので注意してください。
持ちは青空では並み程度
天然カルナバを多く含んでいるから被膜が硬くなり、持ちがいい。とちらほら見かけますが、私はそんなことはありませんでした。一般のワックスとそれほど変わらない印象です。
私の場合、青空なので持ちを悪くさせている原因になっているはずですが、それを差し引いてもツヤが長続きする。といった感触はありません。
1か月も経てばちょっと輝きが鈍くなってきたかな?と思うはず。
唯一の欠点は汚れやすい
ザイモールも万能ではありません。
万能どころかある1点に性能を超集中させたケミカルと言えます。それがツヤです。
本当にツヤは申し分ないのですが、ザイモールもワックスなので油分の塊であるから、施行した直後から酸化が始まり、雨が降るごとにボディに汚れを取り込んだり水シミを発生させたりと、その辺りは一般価格帯のワックスと何ら変わりありません。
ですので半年に1度位は、ボディに付着した古いワックス汚れを全て取り除くメンテナンスを行うことを推奨します。
私がザイモールを辞めた理由はここにあり、ツヤを犠牲に、施行性とその後のメンテナンスの楽さ、を選んでガラスコーティングへとシフトしました。
この汚れやすさ、を改善させることができれば、もうザイモールには敵はいないでしょう。
KING OF WAXは伊達じゃない
世の中の主流は完全にガラスコーティングですが、未だに根強いファンもいるワックス。
ツヤだけで言えばガラスコーティングよりは出せますし、そこが指示されているんでしょうね。
極上のツヤとワックスならではの水ハジキ。そして何よりもザイモールを施行したことによる自己満足感。
結局はココに行きつきます。
ザイモールを塗った日は、特に用がなくともドライブに出かけてしまうことが増えてしまうかも?しれません。それほどまでに魅力のある高級ワックスです。
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