バーダルのリングイーズは凄いらしい…
こんな話を10数年前から聞いていました。
とにかく汚れ落ち能力に優れていると。
遅効性の洗浄剤でシール類も痛めにくいとかで評判は高いです。
どれほど優れているのか?調べてみました。
バーダル・リングイーズについて
リングイーズはバーダル製の添加剤
バーダル製品は今や世界90カ国で使用され、各国の公的機関やあらゆる産業分野において、その信頼感や安全性、そして確実な性能発揮で高い評価を得ています。
また主要な自動車メーカーが純正指定とし、OEM供給も積極的に行っており、本社のあるアメリカはもちろん、ヨーロッパ各国で生産も実施。世界90カ国に安定供給され、日本国内でもすでに多くの整備工場で扱われるなど、定評を得ております。
このほか、NASAの厳しいテストにパス。
http://www.bardahl.co.jp/
人工衛星に使用されるベアリングの潤滑に10年間の効果保証で使用されております。
また、国内自動車メーカーでもエンジン組み立てラインで使われております。
あまり耳馴染みのない方もいると思いますが、バーダル社は世界的にも有名なエンジン・工作機械用潤滑油メーカーです。
日本でのポジションは一般層向けというよりは車愛好家の方々が好んで使っているような玄人向けのイメージが強いです。
エンジンオイル添加剤というと日本だとワコーズが圧倒的に知名度は高く、知名度だけではなく信頼性もあるので、わざわざバーダル製品を選ぶ方というのはやはりそれなりに車に精通した方に絞られてくるように思います。
バーダル製の添加剤も色々と存在していますが、その中の1つがリングイーズです。
リングイーズの効果は?
肝心のその効果ですが、これが強力。以下に紹介します。
化学薬品を含む添加剤が消耗するとベースオイルが酸化し、金属表面に粘着性のある液膜(ワニス)ができ、汚れや摩耗細片と結合してエンジンスラッジを発生させます。
このワニスによりバルブステムや油圧リフターが自由に可動しなくなります。又、スラッジもオイルの流路を詰まらせ潤滑不良を引き起こします。
そして、ピストンリングの後ろに溜まったスラッジが原因で、リングがリンググループ(溝)に膠着し、べ夕付いてしまいます。
このため、燃焼ガスがリングを通過してクランクケースの方に吹き込んでしまい、ブローバイを引き起こします。
このブローバイにより、シリンダー内の圧力が低下してエンジンの出力パワーを低下させます。
リングがべ夕ついて膠着してしまうことにより、オイルが燃焼室内に入り込んで燃焼し、エンジン性能を低下させる不純物を発生させます。
リングイーズは、金属表面のガムとワニスを除去し、スラッジを分解してエンジンのパワーと性能を回復させます。
オイル交換やフラッシング洗浄では落とせないハードな汚れを、特殊耐久洗浄剤が走行しながら3,000km~5,000kmかけてじっくりと、隅々まで洗浄します。
https://ryusei-usa.com/item/engine/1914/
バーダル独自のエンジンコーティング「ポーラーアトラクション被膜」「フラーレンC60」により、エンジンオイルだけでは防ぐことができない摩耗を防ぎ、摩擦抵抗を軽減させます。
- エンジン載せ替えを回避した事例
http://bardahl-planning.com/download/ring_oldtimer.pdf
リングイーズはエンジン内部にへばりついて取れなくなったスラッジなどの汚れを溶解しながら洗浄します。
その効果が評判を呼び、しっかりと汚れが落ちていることを紹介しているブログやサイトなど多く見かけます。
エンジンフラッシングでは落ちなかった汚れ、他社製のエンジンクリーナーで取れなかった汚れもリングイーズなら溶解できる。
そんな声もありました。
ネットの使用例を見てみると
リングイーズを使用した後にエレメントを見てみると黒いスラッジのような物がべっとりと付着している様子、
オイル管理の悪いエンジン、オイル消費が激しく載せ替えもやむなしといった状況でリングイーズ使用前と使用後のエンジン内部を比較してみると地金が見えそうになるくらいキレイになっていた、
使用後2回目のオイル交換時でもまだ汚れが取れてくる、
などその強力な洗浄効果を体験したユーザーの声が聞かれます。
10万kmを超えたエンジン等に投入すればかなり効果的だと思われます。
汚れやすいとされる直噴エンジンにはうってつけかもしれません。
上記みんからの方が添加剤の比較をされています。
気になる方は一読しておいても損はありません。
リングイーズ使用の注意点
ここまでは効きすぎるまでの性能を紹介してきましたが、使用方法に注意点があります。
まず即効性のある添加剤ではない為、すぐに効果が表れるような製品ではないこと。
リングイーズを添加してからのオイル排出するタイミングは3,000km~遅くとも5,000km走行後にオイル交換が推奨されているようです。
オイル交換時はエレメントも必ず一緒に交換してください。
特にエンジンの回転を上げて走ったり、というようなことを意識する必要はないらしく、あくまでも添加してからの走行距離が要となるようです。
あまり走らない人には向かない添加剤と言えるかも。
私のキャデラックXTSも年間5,000km前後しか走りません。
それとこんな話も聞きました。
強力すぎるが故、オイル漏れしている車には使わない方がいい、と。
オイル漏れがひどくなってしまう可能性があるそうです。
この話には思うところがあります。
キャデラックDTSに乗っていたときです。
DTSに積まれているノーススターエンジンはオイル漏れで有名なエンジンです。
ヤナセのメカニックの方に
「エンジン洗浄の添加剤使ったり、オイル汚れを取ろうとしてスチームかけると漏れがひどくなることがある」
とアドバイスされたことがあります。
オイルが漏れているということは、単純に考えるとそこに隙間ができているわけです。だから漏れる。
で、その隙間にオイルのスラッジやら汚れやら微細な金属粉やらが「イイ感じ」
に隙間を埋めている場合もあると。
エンジン内部の洗浄剤やクリーニング、スチームをかけたりするとその「イイ感じ」にこびりついていた汚れを剥がしてしまって、漏れがひどくなることもあるので気をつけてください。
というようなことを言われました。
その話を聞いて以来、DTSには洗浄剤の類の添加剤は一切使っていません。
リングイーズを使用したことでスラッジを溶解、隙間ができてそこからオイルが漏れる。
十分あり得ることではないでしょうか。
以下にリングイーズの効果と注意方法を要約していたコメントがありましたので載せておきます。
リングイーズはその名の通りピストンリングの固着を解消するものですので、リングが固着、もしくは動きが渋くなっている場合であればトルクの改善はありえます。ブローバイやオイル消費が多く、おそらくリングの不具合からのオイル上がりと思われる症状が出ている車輌ではトルク改善がみられました。 またラッシュアジャスターの固着にも有効ですので、もしそのタペット音がラッシュアジャスターの固着からくるものであれば改善の余地はあるかと思われます。 運用に関しては特に普段通りで構いません。エンジンの回し方などよりも重要なのはなんといっても走行距離です。この添加剤はしっかり距離を走りきらなければ本領を発揮しません。少なくとも3000km、それで改善が見られないのであれば5000kmまでは走行して欲しい所です。つまりオイルはそれだけの距離を不満なく走りきれるものを選んで下さい。体感的に不満を感じない、または我慢が出来るのであれば鉱物油でも合成油でも構いません。
YAHOO知恵袋より
リングイーズは確かに効果はある
色々と調べましたが、バーダル・リングイーズは効果がある。
という意見が多数を占めていました。
逆にリングイーズのお世話になる位エンジンのコンディションが悪いってどうなの?
といった意見もありました。
そんなコメントもある位、強力なスラッジ溶解能力を持っているということになります。
しかし、前述したように用法をきちんと守って使用しなければ効果が出ないばかりか、
最悪オイル漏れ等を誘発したりと、更にコンディションの悪化を招く可能性もあるということも念頭に置いておかなければなりません。
使ってみたいけど心配だ、という方はネットで安易に購入するのではなく知識のあるショップ経由で相談しながら購入した方が安心でしょう。
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