タイヤハウス制振・遮音でロードノイズを低減する方法

カスタマイズ

今までずっと気になっていたロードノイズの低減・遮音を実施しました。

施行場所はタイヤハウスでこれまでタイヤハウスのデッドニングは経験がありません。

ロードノイズの低減に最も効果のある場所は音の発生源であるタイヤハウスと言われています。

うまくいくかどうかは未知数でしたけど、そこそこ効果があったのでここに記載します。

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タイヤハウスの制振・遮音方法

概要

タイヤハウスの制振・遮音を行うにあたって使用する材料を選定します。

今回の目的は低音ロードノイズの低減です。

ゴーとかガーとか、荒れた路面を走っているときに最もうるさくなるアレです。

施行車種はキャデラックXTSです。

日本ではかなりレアな車なので走っている姿などまず見かけることはなく、その存在すら知らない人も多数です。

少し前まではキャデラックブランドのフラッグシップを名乗っていたFF駆動の車です。DTSとSTSを統合してリリースされた車ですが日本では正規輸入されたことはなく、ヤナセで約2年間取り扱いがあったのみ。ヤナセとはいえ並行輸入扱いです。

イイ車なのは間違いないのですが、あまり売れなかったのか早々にヤナセも輸入を取りやめてしまいました。

現在は本国アメリカでも生産完了となり、新たなフラッグシップであるキャデラックCT6へとバトンタッチしています。

XTSはそんなキャラクターの車なので快適性は抜群。遮音性能もバッチリですが唯一ロードノイズだけが耳障りでした。

純正で20インチを履いていることもあってまあまあの騒音です。タイヤはファルケンFK510。

静音にふったタイヤでもないので余計にそう感じるのかもしれません。

制振・遮音に使った材料

レアルシルト

レアルシルト 超・制振シート:デッドニング・防音工房 デッドニング・防音材の通信販売
遮音性能:-14dB※社内テストによるサイズ:300mm x 400mm x 1.9mmJAN:4580651660014

制振材として定番のレアルシルトは外すことができません。

オーディオのデッドニング材として昔から広く使われてるウレタン系の制振材です。

今日までアマチュア~プロの方に至るまで、長く使用されているということは信頼性の証でもあります。

性能は折り紙つきですが、部材としては少々硬めなので凹凸が入り組んだ複雑な形状への施行は難しく、その点については注意する必要があります。

ノイサス高比重制振シート

Noisus-ノイサス-高比重遮音シート:デッドニング・防音工房 デッドニング・防音材の通信販売
デッドニング(デットニング)用高比重遮音材(遮音・制振)サイズ:200m...

今回初めて使用した制振・遮音材です。

ロードノイズの主要成分は低音です。

その低音をいかに遮音できるかがポイントとなりますが、低音を遮音・防音することはとても難しく、完全に防ぐことは困難だと考えます。特に素人のDIY施行では尚更です。

その為、少しでも効果の高い部材を選定したかったのと、予算との兼ね合いからこのノイサス高比重制振シートを選びました。

ロードノイズの低音を効果的に遮音するには質量の重い部材が効果的とされています。

このノイサス高比重制振シートですが3枚1パックで販売、それを2パック購入しましたが2パック一緒に持ち上げるとかなりズシっとくる重さで、女性の方ではちょっと重いかな?と感じる程の重さでいかにも効きそうです。

そして鉛にとても近い性質を性質を有しているということで遮音・防音効果が更に期待できます。

鉛は音を通さない性質を持っています。加えて高比重でそこまで高くない、ということで選びました。

貼り付け面はブチルとなっていて素材自体がよく伸び、かなり柔軟性があります。キツイ曲面等にも追従して貼り付けが可能です。

ですが接着能力はあまり高くなく、立壁面や天井面に貼る場合は別途接着剤などで補強が推奨されています。おそらく自重に耐えられなく、落下してしまう可能性があるからでしょう。ずぼらな私はそのまま貼ってしまいましたが….。

アクワイエ高比重制振材

AT7550R|車載関連製品|株式会社オーディオテクニカ
株式会社オーディオテクニカの公式サイトです。製品についての情報や会社情報、採用情報などオーディオテクニカに関する情報を公開しています。

作業途中で部材が足りなくなってしまったので、急遽オートバックスで調達してきた制振・遮音材です。

オーディオのデッドニング材としての使用はよく見かけますが、タイヤハウスへの施行例はあまり見ないので実力は未知数です。

ショップでの取り扱いも多く、信頼性は問題ないでしょう。

ホントはレアルシルトが欲しかったのですが、レアルシルトは店舗での取り扱いが中々ないのでなるべくレアルシルトに性質が近そうなモノを物色してコレにした、という経緯があります。レアルシルトに比べると1.5倍位高かったです。

ブチル材質もよく考えられていてハサミで切るときにベタベタしないようになっています。接着力も問題なさそうです。

その価格に見合うだけの働きをしてくれれば文句はないのですが。

シンサレート

今や純正で採用されているのが当たり前の吸音材です。

一昔前は限られた高級車等に使われているような素材だったのですが、最近ではコンパクトカーでもお目にかかるように。時代は変わりましたね。

とても軽いので重量増の心配が皆無なのがメリットです。

主に中・高音の吸音に使用されています。シンサレートに限らず、質量の軽い部材は低音の遮音・防音には効果があまりありません。

入手性がよく、DIYで使用されることも多々あり、どのような場所にも使用できるので万能性のある吸音材です。

その一方、肝心の吸音性能はダンボール並みかそれ以下、などと揶揄されていることも。

制振・遮音材を貼り付ける<フロント編>

フロントタイヤハウス
ホイールを外す
フロントフェンダー2
フェンダーライナーをめくったところ
フロントフェンダー3
サスペンション部分
フロントフェンダー4
レアルシルトを貼り付け、その上にノイサスを貼ります
フロントフェンダー5
ノイサスで覆った状態
フロントフェンダー6
フロントフェンダー上方向
フロントフェンダー7
車両外側付近
ライナーにはシンサレートを貼り付けた
フロントフェンダー6
端にシンサレートを詰め込む

まずはジャッキアップしてホイールを外さなければ作業ができません。

キャデラックXTSのフェンダーライナーは最近流行りの不織布を固めた素材でできていて、水ハネなどの音を軽減してくれるようになっています。

ここで1つ誤算がありました。

当初の目的は車体側にレアルシルト、ライナーにノイサスを貼り付ける予定でしたがこの不織布素材のおかげでノイサスが接着できません。

清掃、脱脂してどうにかなる雰囲気ではなく、諦めるしかなさそうでしたので予定をへ変更してレアルシルト・ノイサスの2重貼りにすることにしました。

この不織布素材のライナーは先にノックスドールやエーモン・静音計画スプレーでベタベタにして下地を作っておかないと、どんな制振・遮音材も接着することができない、

とプロショップのブログ記事に記載があったのは知っていたのですが、本当にそのようです。

あとから考えればこの2重貼りでも十分効果が見込めそうなので、別にライナーにこだわることもなかったのかなと。

このライナーはフロントバンパー付近にまで伸びていて完全に脱着するのは面倒だったので、途中まで外してあとは強引に折り曲げて作業をしました。

そして制振材であるレアルシルトを貼り付けていくわけですが、この作業のポイントはなんといっても脱脂と圧着です。

よく接着するように入念に脱脂し、しっかり制振効果が見込めるように圧着します。

圧着するには専用のローラーがかなり便利です。オートバックス等のデッドニングコーナーにおいてあります。プロはハンマーも使うとか。

制振材は圧着させることで車体の制振が抑えられ剛性感を出す仕組みになっているので、ここは手を抜かずにしっかり作業します。

ネットではコンコンと音が響くようなところに貼り付ける、と書いてあるのよくを見ます。

キャデラックXTSに限ってはそんなことはなく、どこを叩いても中身の詰まったような音しか出さないので貼り付けやすい部分を狙ってレアルシルトを貼っていきます。

DTSはわりとスカスカな感じでSRXクロスオーバーは同じように詰まった感じでした。設計の違い、車作りの進化を感じます。

レアルシルトを満足いくまで貼り付けたらその上にノイサスを被せるように貼り付けます。

ちなみに施行範囲ですが、フェンダー全体ではなくて室内側、バルクヘッド方向のみの施行に留めてあります。予算との都合でこうなりました。それに室内から遠い位置に施行してもあまり意味がないと思ったので。

フェンダーライナーにはシンサレートを貼り付けます。

以前のSRXクロスオーバーにはシンサレートが純正状態で貼り付けてありました。

おそらくこれだけではロードドノイズ低減にはあまり効果は見込めないと思われますが、純正設定されている車は結構あるのでマネをします。

貼り付けは手持ちの接着材で強引に貼り付けました。少し接着力に不安がありましたが、車体側と挟み込むような形になるので少し接着されていれば脱落の危険はないだろうと。

結構シンサレートが余ってしまいそうだったので、画像のフェンダー車体側の隙間に丸めて適量詰め込むことにしました。

効果があるかどうかはわかりませんが、音は空洞のある場所で響いたり増幅されてりするので、その軽減を図ります。

タイヤハウス制振・遮音の効果は?

40km程度までのロードノイズはかなり静かになりました。

静かな路面では更に静かに、荒れた路面でも明らかに静かになっています。

タイヤのパターンノイズも抑えられているし、少し突き上げも緩和されているような気がします。

交通量の多い街中や、片側1車線の道路であまりスピードを出せないときなど、とても快適になりました。

反面、60km~超えた位からのロードノイズはあまり変わらない、という結果に。

1番気になっていたのは高速域でのロードノイズだったので、ここにあまり効き目がなかったのは少々残念な結果となってしまいました。

近所の中速~位で走行できる道路を20分位走ってみましたけど、やっぱりうるさいところはうるさいままでした。

以前と比べて静かになっているのは間違いないのですが、体感度合いとしてみるとちょと物足りないかなあと。

ロードノイズを完全に消すのは不可能とはいえ、もうちょっと期待していたのですが….。低音の響くロードノイズの対策は最も困難と言われますが、その通りです。

ただ、履いているタイヤがファルケンFK510ということを踏まえれば、十分静かになったともとれます。

ノイサス制振シートが効いているのか?運転席に座った状態で自分の足元近辺、ノイサスを貼った付近からはタイヤの走行音はあまり聞こえず、逆に他の部分からの走行ノイズが増幅されたように感じ、より目立って気になるように。

この点は施行前とは確実に変化のあったポイントですね。音の出どころが変わりました。

タイヤを履き替えてコンフォートタイヤであるレグノやアドバンデシベルV552、最新のビューロVE304辺りに履き替えればもっと効果が望めそうなのは、後々のお楽しみということで。

制振・遮音材を貼り付ける<リア編>

リアタイヤウハウス
リアタイヤハウス
リアタイヤハウス2
リアの方が貼れる面積が広い
リアタイヤハウス3
室内側を重点的に施行する
リアタイヤハウス4
リアタイヤハウス5
アクワイエは短冊状にカット
リアタイヤハウス6
車両後方側はまだまだ貼る余地あり

フロントの作業を終えて、ノイサス制振シートが思いのほか余ってしまい、後日リア側も着手することにしました。

フロントと同じような雰囲気だろうと思っていたのですが、リアの方がフロントよりも貼れそうな場所が多く、レアルシルトの手持ちがなくなってしまって急遽代替え品としてアクワイエを購入して貼り付けました。

しかもリア側の車体を叩いてみると、コンコンとフロントよりもよく響く場所が結構多くて驚きました。エンジンという重量物がない分響きやすいんでしょうか?

思えばDTSもリア側はよく響きました。

パコンパコン鳴り響くのでリア側の剛性はあまり考えていないのかなとか、ショーファードリブンではなくドライバーズカーとして考えていたのか(あのデカさであり得ませんが)、それとも単なるコストカットなのか、などと色々と考えてしまいました。

これは貼りがいがあるぞ、と意気込んでいたのですが追加購入したアクワイエもまだまだ足りず….

ですがこれ以上は予算的にもなかなか厳しいものがあったので、今回はここまでとしてノイサスでフタをして作業終了としました。

アクワイエはここで初めて使いましたがなかなか使い勝手はよくて、個人的には好印象です。

レアルシルトよりも柔らかいので貼りやすいし、ウレタンではなくてブチル系の接着なので初期接着力が高くて作業性はいいです。ウレタンは寒いと貼り付かないこともあるので。

ローラーで圧着してみるとそこそこガッチリしてるし、これで値段がレアルシルトよりも安い、せめて同等位であれば購入検討もしやすいのですが。

タイヤハウス制振・遮音の効果は?<リア含め>

フロントのみの施行より、更に効果が得られました。

その体感度合いは大きく、想像を超えたものでした。

リア側の施行によってロードノイズが遠くに感じられるようになりました。

低速走行では静寂性の向上が明らかに感じ取れ、1番気になっていた荒れた路面の高速走行でのロードノイズも静かになりました。

こんなに変わるとは、といった感じです。まるでタイヤの銘柄を変えたような….そこまでは大げさかもしれませんが、とにかくフロントのみの施行よりも静音化したことは間違いありません。

不思議なことにフロント側から聞こえていたロードノイズが静かになったんですよね。

フロント側(運転席)から聞こえていたと感じていたロードノイズのいくらかは、実はリア側からの振動がフロントにまで回ってきて響いていた可能性があります。

フロント側だけでは物足りないと感じていた静音効果も、リア側も施行することで満足のいくものに。

リア側施行の際にコンコンと他のパネルよりも響いていたので、うまい具合に振動の弱点を突いた施行だったのかもしれません。

今回の施行はまだ余力を残して終えているので、次やる機会があるとすればショック周りの制振を強化してみたいと思っています。よりロードノイズの低減が図れると確信しています。

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