たまに耳にするのが「コーティングの上からワックスを塗ってもいいものかどうか?」という疑問。
私的な結論から言ってしまうと個人的にはアリなんじゃないかと思います。
ですが一般的な意見としては、そんな行為は意味がない。とする声が多いようです。
では何故アリだと思うのか?個人的な見解を述べていきます。
コーティングの上からワックスを塗る
目的① 犠牲被膜としてのワックス
現在の主流はガラスコーティングです。ガラスというのは水と結合しやすい性質があります。ですので水シミが付きやすく、放っておくとすぐにボディがウロコだらけ。という状況に何度も私は陥りました。
何とかこの状況を改善できないものか?と考えたのがコーティングの上からワックスを塗る。というワザ?です。
こうすることで汚れがガラス質でできたコーティング層まで届きにくくなり、上塗りしたワックス層で取り込んでくれます。(おそらくですが)
もちろんそのままでは汚れっぱなしになりますので定期的なケア、例えば1~2か月に1度、ワックスを剥がして塗りなおす等の作業は必要になりますが、なかなか効果的でした。
ワックス剥離には磨きを入れるのではなく、水あか落としシャンプー等のケミカルを使って落とすのが簡単で楽。
本格的なガラスコーティングはそのようなケミカルではまず落ちない為、ワックス成分だけ落としてくれます。
ガラスコーティングではなく、ポリマーなどにももちろん応用できます。
目的② 更なるツヤを求める為に塗る
ガラスコーティングとワックスの光沢感は違います。塗り比べた方であればわかるかと思いますが、ガラスコーティングはキリっと、シャキっと光沢が出るのに対して、ワックスはヌメっとしたツヤ感が出ます。
文章で表現するのはとても難しいのですが両者に違いがあるのは明らかです。
そして1番の違いはワックスの方が光沢、ツヤ感、という意味合いでは優れている。という点。
多くのユーザーが「ワックスの方が光沢感がある」という感想が多く、コーティングをしただけでは満足できずにワックスを買い足すユーザーもいます。
コーティングの方がキレイに見えるか、ワックスの方がキレイに見えるかは個人の好みにも左右される問題ではあるのですが、単純に「ツヤ」を見比べた場合、ワックスの方を挙げる傾向にあります。
実際に試してみたことがありますが、私もワックスの方が光って見える派。です。
業者コーティングの上からワックスを塗ったとき、今までのはなんだったのか?と思う程、ツヤ感が増したのを覚えています。
目的③ バリバリ撥水したいから
コーティングの中には親水コーティングの物も多数存在します。
親水タイプはコーティング施行直後は撥水していますが、だんだんと撥水力が衰えて次第にベターっと張り付くような見栄えに変わります。
やはり撥水の方がいい、コーティングと言えばバリバリ撥水!という方は撥水を得たいが為にワックスを後から施行する方もいるようです。
親水の方が汚れがつきにくい、と1部でささやかれているのですが実際はそうではありません。親水だって汚れます。
考えてみて下さい。ベターっと張り付くような親水状態を再現するまでにはかなりの水量をボディにかけなければ、そのような状態にはなりません。そんな状況になることってそう多くはないと思います。近年はゲリラ豪雨などでいきなりドバーっと降ってくることもありますが….。
小雨程度の雨であれば雨は粒のようになってボディに付着します。その粒がまとまってくれば親水状になって流水するのでしょうが、初めに雨粒がボディに付着する最初の瞬間はほとんどが「粒」です。
これも最近多いのですが、瞬間的に雨が降って5分後には晴れている。といった変則的な天気。
こんな雨の降り方をされれば親水も撥水も関係ないと思っています。
結局は好みで選べばOK。ということです。
コーティングとワックスの相性には注意
コーティングの上からワックス…コーティングと上に乗せるワックスには相性があります。
この相性が悪ければコーティングに悪さをして予期せぬできごとも起こりえるので注意が必要です。
最悪のケースだとコーティングとワックス成分が科学変化を起こしてくすんでしまったとか、ごく稀ですが塗装にダメージを与えることも考えられない話ではないそうです。
では何と何が相性が良くて悪いのか?と聞かれるとよくわかりません。申し訳ないです。
ただワックスは植物性のワックスが良い、とプロの間では言われているようですね。
植物性のワックスと言えばザイモールはその筆頭でしょう。
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