愛車の走行距離が10万kmを越えた辺りで意識した方がいいかもしれない、重要な足回りの部品があります。
それがハブベアリングです。
輸入車ではわりと知られているメンテナンス作業とは思いますが、何故か国産車ではあまり聞きません。それだけ長寿命に作られているのでしょうか。
ハブベアリングがダメになると最悪、走行不能に陥る可能性も十分考えられるパーツなので乗り続けるのであれば交換は避けては通れません。
ハブベアリングについて
重要な消耗部品
ハブベアリングは確実に消耗していきます。そもそもなんなのか?というと、凄く簡単に説明するとエンジンの生み出した力をタイヤに直接伝えるパーツ、です。
クルマのナックルに封入されている部品です。ベアリングという名の如く、ホイールをスムーズに回転させるのが仕事です。
このベアリングが走行距離が増えるにつれて消耗していき、故障してしまうのです。
摩耗するとガタや異音が出るように
このハブベアリングが摩耗・劣化していくと次第に異音やガタが発生してくるようになります。
ホイールという回転体を回転させるのが役割なのでココが劣化してきてしまうとどうなるか?容易に想像がつくことと思います。
スムーズにタイヤが回転しなくなり、異音を出しながら無理矢理走らせていることになります。まだ私は経験したことはありませんけど、ゴー、ゴリゴリ、といった鈍い音を連続的に発生させるようです。
スムーズにタイヤが回らないということは燃費にも悪影響を及ぼします。直進安定性も損なわれ、高速走行ではハンドルがブレたりすることも。
劣化したハブベアリングは調整・交換が必要
ハブベアリングにはグリスが充填されていて、分解できるタイプであれば1度分解し、グリスを新しいものに充填しなおしてから再利用する、という方法もあるようです。
上記の方法であれば比較的安価に済むことと思います。
しかし交換が必要なタイプは非常に高価な修理代を求められるケースも少なくなく、ユーザーの頭を悩ませます。
輸入車は特に高額になるパターンが多いようです。
私の乗るキャデラックDTSも前回の車検の際に、フロントのハブに若干ガタがきている。と指摘を受けていましたが緊急性はなかったので今まで放置してきていました。
しかし先日の車検見積もりの際、ついに交換を要する程のガタにまで発展してきてしまったようで、要交換と言われてしまいました。
特にDTSはFFであるのでフロントヘビー。劣化具合もFR車よりも早いでしょうし、交換は時間の問題だった、と考えれば踏ん切りもつきます。
ですがディーラー価格だと片側1個約5万円と非常に高額。交換するのであれば個人輸入に頼ることとなりそうです。
eBayやAmazon USAだと純正品でも1つ1万円位で購入できそうなので利用しない手はありません。
余談ですがアメ車は色々な部品を他の様々な車に使いまわしていることが多く、流用できる部品が結構多いのです。
DTSのハブベアリングの場合、DTSの他先代のドゥビル、その他キャデラックではエルドラドやセビルにも使われ、ビュイック・ラクロスやDTSと同じエンジンを積んだルサーン、シェビーではインパラやモンテカルロ、ポンティアック・ボンネビルなどなど….
色んな車に同じハブベアリングが使われているので部品自体は豊富にあり、純正品でも低価格。
日本に持ってくると正規価格では途端に高額になってしまうのが悩みどころです。
DTSは旅行など遠出するときに使用することが多いので、こういった走行、駆動に関わるような部品は優先的に交換・修理するようにしています。近いうちに交換することになるでしょう。
走行距離が増えてきたら1度チェックすることを勧めます。大事な命を乗せている足回りの部品ですので….。
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