塗装面のリフレッシュと兼ねてからの興味で「TTクリアーコーティング」を施行しました。
同時に施行店のメニューであるヘッドライトリペアも施行。要するにヘッドライトコーティング。専門店での作業であるので、その仕上がりは量販店作業(オートバックス等)にはないもの。持続期間もリサーチでは2年程度もつ車両もあるとのこと。
コーティングには様々な種類があり、ユーザーを困惑させます。TTクリアーコーティングを検討している方もいると思うので、実際施行してみてどうだったのか?を中心に記載していきます。
コート層の補充が可能なTTクリアーコーティング
持続期間は半年~1年程
画像はTTクリアーコーティングを施行した直後のキャデラックDTS。まばゆいばかりの光沢を身にまとっている。専門業者に依頼したのだから当然と言えば当然。
TTクリアーの持続期間は屋外保管の状況で大体半年、長くても1年位を目安にしてほしいとのこと。
持続期間はガラスコーティングと比べてしまうと短い。ポリマーコーティングと同等のようだ。もっと言ってしまうとTTクリアーはポリマーに毛が生えた程度の物、と考えてもらって構わない、と施行店主の弁。
ただ持続期間そのものは短くても後から補充ができる、というのが最大の強みであり特徴。
コーティング施行後のアフターメンテナンスで施行店によるTTクリアーの補充を受ければ、施行直後とまではいかなくてもそれに近いツヤ感への復活ができるのだとか。
従来のコーティングであればメンテンンスと称し単純に磨いて再度ツヤを出しているだけのコーティングや、
ガラスコーティングであればコーティング層を剥離してからの再コーティングで実質メンテナンスレベル規模ではなかったりしたりと、高額なメンテナンス費用でユーザーに経済的な負担を強いることも。
そしてその都度磨いていれば当然、有限である塗装は減り続ける。
TTクリアーの場合、メンテナンスをしなければ美観を長く維持することができない部分は変わらないものの、TTクリアー補充だけで済ませてしまえるケースであればメンテナンスで塗装を痛めてしまうこともない。
磨きを入れる必要があっても独自のマスタライズ工法によって塗装を痛めるリスクも少ない。
TTクリアーコーティング施行前
これらの画像はTTクリアーコーティングを施行する直前、洗車直後の画像です。
見ていただいてもわかるように全体的にうっすらと洗車キズ、磨きキズがついてしまっています。
画像ではわかりませんが水シミ(ウォータースポットのような)も多数付着し、もはや通常の洗車では取りきれるレベルではありません。
特にルーフは酷く、洗車・磨きキズと水シミのオンパレード。
ヘッドライトは太陽光が直接最もあたるであろうユニット上部に、まだら模様のようにハードコートが劣化してしまっていたり、黄変してしまっています。また、触ると少しガサガサしています。
TTクリアーコーティング施行後
やはりプロの技術は違う。といったところ。
私はDIYでここ数年、自分でポリッシャーを用いて車を磨いてきたのだけど断然仕上がりが違う。
特に洗車キズがほとんど消えたのは見事と言うほかない。
完全に洗車キズを消すことも可能らしいけど、マスタライズ工法はあまり磨きを行わないことを目指している磨き工法らしいので、深いキズや鏡面仕上げといったような磨きは行わないのだそうだ。
そのうちキズや洗車キズが入ってしまうのだから、という理由で深いキズを無理に追ったり、むやみに鏡面を求めるような磨きは行わない方針だそうだ。
これがマスタライズの方針なのか店舗独自の考えなのかはわかりませんが。
それが画像にあるようなうっすらと残る洗車キズ、ということになる。
このようなヘアラインや微細な洗車キズをも消してほしい、という方にはもしかしたら向いていないのかも?しれません。
TTクリアーの施行感はガラスコーティングよりもワックスやポリマーコーティングに近いような印象を受ける。
ガラスコーティングよりもワックスのツヤ感が好きな私にとっては嬉しい限り。
ヌラヌラと、ヌメっと、形容するのが難しいけど油をひっかけたような光り方をするその様はまさにワックス。
水をかけると弾くというよりも親水に近い状態になる。2~3か月経つと水ハジキがなくなり完全に親水状態となるようだ。
ヘッドライトもかなりキレイになり、全体としてみるとかなりキレイな車に蘇った。よくよく見ると微細な磨きキズなどが残っているけど仕方のないことかもしれない。
DTSのヘッドライトのハードコートは今までで5本指に入る位コート層が硬かった。そうで、作業はかなり苦労したらしい。
トップコートには何を使用してもOK
例えばTTクリアーコーティングのトップコートには何を使用すればいいのか?と投げかけると、基本的には何を使用しても問題はない、ということだった。
だけど石油溶剤系のケミカルだけは避けるように、とアドバイスを受けた。
理由は石油溶剤系は酸化を促進させてコーティング層を侵してしまうそうだ。これをヘッドライトに施行すると黄ばみを促進させてしまうので絶対に使わないでほしい、と。
店舗オススメはザイモールで、100%天然成分のワックスなので塗装やコーティングに悪さをする要因がなく、うまく施行していけばメンテナンスを受けなくてもいい位、ボディをいい状態に保つことができるそうだ。
濃色車程オススメ
TTクリアーコーティングはガラスコーティングと違って少しづつ流れ落ちていく性質のコーティング。
ガラスも落ちないワケではないけど、TTクリアーコーティングと比べるとその持ち具合は長い。
濃色車は水シミやウォータースポットが付きやすく、一旦ついてしまうと取れにくくなってしまう。ガラスコーティングを施行した状態でついてしまうと磨きを入れなければ完全に落とすことはできなくなってしまう。
TTクリアーではそういった問題も自然と流れ落ちるコーティングの性質で汚れそのものも落ちていき、なくなったTTクリアーの被膜は補充メンテナンスで復活させることができる。
TTクリアーコーティングの個人的まとめ
・ツヤはワックスと似ている。
・持続期間は半年~1年程度をやや短い。
・ポリマーコーティングと似たような性質
・レクサスでも採用しているクリア成分を含んでいる。
・マスタライズ工法と呼ばれる独自の研磨方法で下地処理
コーティングを検討されている方に、少しでもこの記事が参考になれれば幸いです。
施行後3ヶ月経過
施行してから3ヶ月が経過しました。
ボディの汚れ付着はなく、未だに施行直後のような輝きを保っています。
今まで施行していたガラスコーティングよりも格段に汚れ難い。ガラスコーティングは1ヶ月で雨染みが付着し、頑固に固着して取れなかった。
TTクリアーは汚れても洗車でほんの少しずつコーティング層が剥離していってその時に汚れも一緒に流れ落ちるのでは?と予想している。
そうするとその分コーティング層がどんどん薄くなってきてしまうけど、そこは補充メンテナンスを受けることで半永久的に輝きを持続させることができるのがウリ、のコーティングなのだと思う。
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