そろそろエアコンが活躍する季節がやってきます。特に車用のエアコンは1年中を通して使用する方も多いのでは?
加えて車用のエアコンは常に空気中の粉塵や排気ガス等にさらされる環境の中で使用されています。そう思うと家庭用のエアコンよりも過酷な使用環境にあるのではないでしょうか。その中で活躍しているのがエアコンフィルターです。
粉塵や排気ガスを室内に入ってくることを防いで、キレイな空気にしてくれる意外と重要なフィルターですが、このエアコンフィルターの汚れが、車内のイヤなニオイの元になっている可能性があります。
経年や汚れでニオイがつくことも
エアコンフィルターとは?
一昔前まではオプション設定の車も多かったのですが、現在では多くの車で標準採用されることも多くなってきたエアコンフィルター。
エアコンはエバポレーターというラジエーターの様な部品を通して室内に風を送ります。外気から直接エバポレーターを通したのでは粉塵や異物、特に枯れ葉などが付着してしまい目詰まりを起こしやすくなってしまいます。
そうならないよう、フィルターをエバポレーターの手前に設置してゴミの付着を防ぐ役割があります。近頃では花粉やPM2.5のような小さなホコリも吸着してくれるエアコンフィルターや、排気ガスのニオイをカットしてくれるような物まであり、高性能化が進んでいます。
フィルターは定期的な交換が必要
エアコンフィルターはエバポレーターの代わりにどんどん汚れが蓄積されていく為、定期的に交換することが望ましく、メーカーによって交換推奨時期は異なりますが大体1年or12,000km毎の交換を目安としているようです。
交換しなかったからといってエアコン自体が壊れることはないと思いますが、フィルターが目詰まりすることによって風量の低下が起こります。
また、汚れたフィルターは雑菌が繁殖しやすく、その中を通して車内に空気が送られてくるのでそうしたエアコンの空気を吸っている….。と考えると気分も悪くなりますし、いつまでも汚いフィルターのままにしておくとそのうち体調に不調をきたしてしまっても何ら不思議ではありません。
<事例>エアコンフィルターの劣化でニオイが悪化
自身の車のエアコンから最近ガス、またはガソリン臭いようなニオイが室内に充満してしまって困っていた。以前エンジンオイル漏れによってその漏れた少量のオイルがエキゾーストにかかり、オイルの焼けたニオイが車内に進入してきたことがある。雰囲気としてはそれに近いような感じ。
またオイルが漏れて焦げているのかと思い点検してみるも、そのような形跡はなし。ディーラーに点検してもらい、ニオイの元を調べてもらうとEGRの部分から若干ガス臭いような印象がある。
といった話をされ、EGRそのものは不調ではなかったのだがガスケットの劣化からガスが漏れているのだと思い、ガスケットを交換した。
そうしたところ、ニオイは少し改善された。だけどまだまだ臭い。何が悪いのかわからないまま、気になるガスくささをガマンしながらしばらくほっておいた。
そんな中、エアコンフィルターの交換時期がきたので交換したところ、イヤなガス臭さがキレイさっぱり消えた。
フィルターのニオイを嗅いでみたところガス臭い。原因はフィルターだった。
元々のフィルターのニオイに加えて排気ガス臭が付着したようなニオイだった。ちょうど交換してから1年が経過した位で、そこまでひどく汚れてはいなかったものの少し枯れ葉や虫の死骸がなどの異物が付着していた状態。フィルターはきちんと仕事をしてくれた。
私自身、フィルターの劣化でエアコンのニオイがキツくなる。という経験は初めてのことで、悩んでいたガス臭さがまさかエアコンフィルターによるものだったなんて想像もしなかった。
みなさんの車も同様の症状があれば、1度チェックしてみることをオススメします。
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