レクサスの次期型の写真がスクープされている。さすがに外装は幌を被っていてよくわからないが、内装はほんの少しだけ写真に撮られている。
このLS、ミラーレスを標準として2017年にデビューするそうだ。近頃車のハイテク化が急激に進んでいる気がしている。このままいけば100年後には空を飛んでいたりするのだろうか?
●今年6月18日にすでに認可は下りている
すでにバックミラーのミラーレス化は進んでいて日産で採用車種が増えている。トラックでも広く採用されているそうだ。今度はサイドミラーがなくなる、という話が新型のLSで出ている。サイドミラーはオプション扱いになり、標準でミラーレスとなる予定らしい。
完全サイドミラーレスな車が世に誕生して、それが当たり前のようになれば車幅の制約が減って車のデザインが一気に変わることになるだろうと思う。サイドミラーだけでも結構な横幅を取っている。それをそのまま車体デザインに活かすことができれば、より力強い迫力のあるボディを演出することもできるだろうし、室内も広くとれるようになる。
実は私は車に乗り始めた10年以上前、車のサイドミラーがかっこ悪いと思っていた。今では見慣れてきてしまったけど、当時はなんとなくピョコンとウサギの耳のように出ていて不格好だなあ。とよく思っていた。
いつかサイドミラーがカメラに変わる時代が来るのかなあ?と思っていたけど、いよいよ現実味を帯びてきた。これはとても喜ばしいことで車の未来の可能性を大きく飛躍させるものだ。
だけど手放しでは喜ばない事情もいくつかある。
・安全面で大丈夫なのか?
1番個人的に気になるポイントはここだ。サイドミラーがない、となるとカメラを使って後方確認をすることになる。そのカメラが捉えた映像を車内にあるどこかの場所でモニターしながら走行することになるだろうけど、このカメラが不意に故障したりでもしたらどうするのだろうか?機械モノであるから絶対故障しない、ということないはず。
カメラの取り付け角度や取り付け位置だってかなり試行錯誤するだろう。雨風の影響をあまり受けてもよくないだろうし、取り付ける場所によっては故障が生じやすくなるかもしれない。
・事故を起こしたときの責任問題
ミラーレス車の車が事故を起こし、その理由がサイドミラーに替わるカメラの突然の故障によるものだとしたらこの責任の所在はどうなってしまうんだろうか。
車の所有者が運転中に突然カメラが故障した。と言い切ってしまえば車のせいにできてしまうし、製造したメーカーがカメラは故障することはない。などと返してくれば責任のなすりつけあいになってくる可能性もある。
今で言うと車の全自動運転化の問題だ。全自動で運転しているときに事故を起こした場合の責任は車の所有車にあるのか?車体そのものにあるのか?この問題は今は答えが出ていない。
法の整備も進めていかなければならないし、時間のかかる問題だろう。今のままだとサイドミラーカメラ故障による事故を起こした場合も同じような問題になると予想する。
・コスト増の問題
人間の目と同等の分解能力や反応速度を持つカメラ+表示画面+ソフトを構築しようとした場合、現時点では最低50万円くらいのコストが掛かると言われている。
ジャーナリストの国沢氏の言葉だ。そこまでお金をかけて開発するのだから採用車は当面の間は高級車に限られてくる。間違っても軽には装備しないだろう。
だけど考えてみればHIDだって最初はオプションで20~30万位していたけど、今ではポン付け4,000円位で買えてしまう。普通にハロゲンバルブを交換するのと同じ金額を出せばHID化ができる。
時間が経てばどんどん安くなってくることは歴史が証明済み。そのうち社外サイドミラーカメラ、なんてのも出てくるかもしれない。
●車は進化していくもの
近年の車の進化は目まぐるしい速さで進化していく。一昔前の高級車御用達の装備が今では軽に標準装備されているような時代。オートエアコンとか。
私もそうなのだけど、何か目新しい装備、初採用といった謳い文句のシステムが積まれた車は最初は批判的な意見や目で見てしまう。この進化の速さに私達ユーザーがついていけなく、ただ拒絶反応を起こしてるだけなのかもしれない。
何でもダメだダメだと言っていれば技術の発展は望めないし、車にも未来はない。保守的にしていたら面白い車や楽しい車なんてのも出てこないだろう。
そう思えばこういった面で進化していく車は応援していかないといけないのかな、なんて記事を書きながら考えてしまった。
とにかく、ミラーレス車の誕生は今からとても楽しみだ。
コメント