コンフォートかスポーツか?簡単なタイヤの見分け方

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自動車関連

車のタイヤって色々なタイプがありますよね。

今流行りの静粛性、居住性能を高めたタイプ、

運動性、ドライビング性能に重きを置いたタイプ、

購入しようとしているタイヤ、気になっているタイヤがどういった性能を有しているのか?

わかりにくいと思いませんか?

例えばレグノなんかは今や誰もが知る「快適なタイヤ」としてかなりの認知度を誇りますが、

同社のプレイズはどういったタイヤなのか、知っている人は少ない印象。

静粛性重視なのか?運動性能重視なのか?いまいちわかりません。

こういうとき、タイヤのパターンを見ることでそのタイヤがどういった方向性のタイヤなのか?

ある程度知ることができます。

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タイヤのパターンの仕事

タイヤの性能を決定

タイヤのパターンは適当に決められているわけではありません。

長年蓄積されたノウハウと時間をかけて、狙い通りの性能を発揮できるように設計されています。

「こちらはレグノという商品で、走行音が静かなことが特徴の商品です。この溝の横にある『部屋』を見てください」

「小さな部屋が作ってあります。ただし、排水のためのものではありません。音を静粛にするためのデザインです。タイヤには周方向(タテ方向)の溝があります。溝は管楽器で言えば管にあたるもので、溝に勢いよく空気が流れると音が発生します。ですので、周方向の溝だけだと大きな音が発生する。溝の横に作った部屋は周方向の溝が発生させる音を打ち消す機能があります。

 音は空気の振動です、ですから、周方向の溝が発生させる音を小さな部屋が作る空間で共鳴させる。そうして、周方向の溝で鳴っている音を打ち消して、音を低減させる。これは昔のタイヤにはない技術です」

https://minsaku.com/articles/post510/2/
https://minsaku.com/articles/post510/2/

上記の引用文章はブリジストンのタイヤ開発者がレグノを紹介しているときの一幕。

レグノGR-XⅡの特徴的なタイヤパターン、

特にタイヤ中央の小さな三角形の凹み、ブリジストンの方は部屋と称していますが、

この部屋が走行音を打ち消すことで、レグノの静粛性を高めていると説明されています。

このようにタイヤパターンには与えらえた「仕事」があり、

タイヤの性格を決定づける大事な要素となっています。

スポーツタイヤはブロックが大きい

スポーティなタイヤはスタッドレスタイヤに比べてブロックが大きいし、溝も少ない。サーキットでかなり大きな力が加わるので、剛性が高くてブロックが変形しないような素材を使用しています。かつ、ブロックも大きくなっています。スポーツ走行のタイヤはほかの一般的なタイヤよりも力がかかるからブロックが大きくなっている、と。

https://minsaku.com/articles/post510/2/

一般的にはスポーツタイヤ(ハイグリプタイヤ)と呼ばれるタイヤは各ブロックが大きく、

見た目にもゴツい印象を与える物が多い傾向にあります。

ブロックが大きい理由は大きくすることでブロックそのものがよじれたり、といった変形を抑え、

タイヤの剛性を高める狙いがあるとされます。

剛性が高くなればエンジンのパワーをタイヤへよりダイレクトに伝えやすくなり、

ドライバーのアクセルワークを瞬時に、意図した通りの走行を実現することができます。

と同時に路面へ接触しているタイヤの接地面積が結果的に大きくもなる為、グリップ力を高めることもできます。

デメリットとしてはブロックが大きく、剛性が高まることで乗り心地は硬質なものになり、

タイヤ接地面積が多いということはその分、タイヤから発せられるロードノイズも大きくなってしまうので、その結果、快適性能は損なわれてしまいます。

コンフォートタイヤは細かな見た目

スポーツタイヤのタイヤパターンがダイナミックなのに対し、

コンフォート性能を追求したタイヤは総じてブロックが細かく、小さなものとなっています。

ブロックが大きくて、剛性が高すぎるとその分、一般的に振動がそのまま伝わってきやすい。そこで、ブロックを小さくして入力を分散する。ブロックが小さいと一個一個の衝撃が小さくなるので、乗り心地とか音に対しては細かく切った方が有利になります

https://minsaku.com/articles/post510/2/

ブロックを小さく配置することでタイヤからの衝撃は分散され、各ブロックはたわみやすくなりクッション性が増します。

ブロックの大きさに捕らわれず、ブロックを細かくできるということはタイヤデザインの自由度が(スポーツタイヤと比べて)増すということにもつながります。

様々大きさ・形状のブロック、溝やサイプを切ることができ、設計者の意図した性能を目指しやすくなります。

その結果、静粛性や排水性を高めやすく、トータルで快適性能を獲得できます。

近年はシミュレーション技術の発達により、昔ではできなかった設計ができるようになったと聞きます。

冒頭で紹介したレグノの静音技術もその1つです。

反面、タイヤのブロックを細かくしたり溝を多くしてしまうとタイヤの剛性を確保しにくくなり、

ダイレクト感のない希薄なフィーリングのタイヤにもなりえます。

ブロックの大きさでタイヤの性格がわかる

極端に説明してしまうと

  • ブロックが大きいタイヤはスポーツ志向
  • ブロックの小さなタイヤはコンフォート志向

ということが言えます。

筆者の現在履いているヨコハマADVAN dB、

名前はADVANを冠していてスポーツ感のあるネーミングですが、

実際履いてみると完全にコンフォート寄りのタイヤです。

そのデザインはやはり細かく、いかにも「快適性能を目指しています」といったデザイン。

タイヤのデザインからでもタイヤの大まかな性格は伺い知ることができるので、

参考にしてみてください。

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