車のドアを開けると室内ルームランプがパーっと明るく車内を照らしますよね?
近ごろドアを開けてもルームランプが点灯しなくなってしまい、とても困っていました。
困るのは特に夜です。
暗がりで物を探すときや子供をチャイルドシートに乗せるとき、ルームランプがないと本当に大変です。
暗いからバックルの位置がわからなくて中々締められなかったり、何気ない装備で普段は何とも思いませんが、とても大事な機能なんだと実感しました。
何故点灯しないのか…?
最初は球切れかと思いましたが違うんです。個々のランプスイッチを押すと点灯します。
ルームランプを全て点灯させるボタンありますよね?
あれが機能しなくなってしまったんです。
あれこれ原因を探るも全くわからず、半年近くガマンして乗っていたのですがやっと原因が判明しました。
ルームランプが点灯しなかった原因
フットランプの球切れ
今回ルームランプが点かなかった原因は、助手席フットランプの社外LEDが原因でした。
以前助手席フットランプの球切れに気づき、家に余っていた適当なT10LEDを使ったのです。
それが玉切れしていたのか?不具合を起こして故障してしまったのか?わかりませんが、
そのT10LEDを外して普通の豆球に付け替えたところ、見事にルームランプは復活しました。
あとで調べたところ、外したT10LEDは点灯しました。
なので球切れは起こしていなかったのです。
なので原因として考えられるのは
LEDに変えたことによる電流・電圧・電気抵抗の変化がもたらしたもの
と推測します。
この原因にたどり着くまで、色々と回り道をしました。
ヒューズ切れを疑ったり、バッテリーを疑ってみたり、ボディコントロールモジュール(BCM)故障?ルームランプのスイッチが故障?
車に使われている全てのヒューズを抜き差して接点のチェック、バッテリーを外してリセットをかけること2回…
ようやくたどり着いた原因がフットランプのLEDだったなんて予想外です。
なぜフットランプに当たりをつけることができたのか?ご説明します。
BCMの不具合
BCMとはボディコントロールモジュールの略です。
その名の通り、ボディ各部の制御をするコンピューターになります。
車には様々なBCM存在します。
エンジン、ミッション、オーディオ、などなど、車の電気的な役割を担う司令塔といった感じです。
その司令塔が各々の部署にある司令塔(BCM)とやり取りして、現代の車は成り立っています。
BCMはメーカーは違えど〇〇モジュールとか、○○CPUとか名前を変えて必ずあるはずです。
このBCMの不具合ですが、昔からGM車によくある不具合らしいのです。
それを知ったとき、もしかして室内ランプを制御しているBCM等が不具合を起こしているのかなあと疑いました。
それで北米のサイトで調べてみるとあったんです。似たような事例が。
ドアを開けてもルームランプが点かない、とする書き込みを。
確認できたのはキャデラックのみならず、シボレー車のフォーラムでも同様に見られました。
ルームランプが点かない原因にも色々あるのですが、「可能性の1つとしてBCMなんじゃない?」というアドバイスがあり、
中には「LEDに変えてない?LEDにすると不具合出ることもあるよ」
といった内容の書き込みもあったのです。
これを見て「そういえば助手席の足元はLEDに変えたっけなあ…?」
と思い出し、自分のXTSも試しに普通の豆球に変えてみたところ見事に改善された、という具合です。
Q,
LEDルームランプについて質問です。 ピカキュウさんのLEDバルブに交換して使用,ゴースト点灯の症状はあったもののドア連動して点灯すべきときは点き,消えるべき時は消える(ゴースト点灯)で問題なく使用できていました。ゴーストも全く気にならないレベルでした。 最近,ドア連動の点灯消灯に不具合が生じ,ディーラーに持ち込み調べてもらったところ,接触不良やユニット部分に不具合ではなく,バルブに問題があるとのこと。 ピカキュウさんより交換品を取り寄せ,交換したら今度はドア連動ポジションで常時点灯する状態になってしまいました。これまではドアクローズ,エンジン始動時など消えるべき時にはゴースト点灯,よく見ればついているかなというレベルだったものが,四六時中オンの時と同じ明るさのまま消えない,という状況です。 スイッチをオフのポジションにすると消えるのですが,全く持って不便です。原因は何なのでしょうか。
A,
まずはノーマルの白熱球に戻して状態を確認する。 これで通常通りの動作ならLEDバルブとの相性が原因。 ただ、今の車はこの辺の電装はBCMでコントロールしているので、 白熱球からLED球に交換するだけでBCMが壊れる可能性がゼロでは無い。 BCMとはボディ・コントロール・モジュールのことでメーカーによって呼称は違うけど、ウインカーポジションキット装着やルームランプをLED球に交換する事で壊れたという事があると言われている。 ルームランプの場合、ドアを閉めてもしばらく点灯していてエンジン掛けたら消灯したり、キーオフで点灯したりするのはBCMが制御している。 これを極端に消費電力の少ないLED球にする事で異常が発生して故障する可能性は間違いなくある。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13231353993?__ysp=QkNNIOS4jeWFt%2BWQiA%3D%3D
Yahoo知恵袋で検索をかけたところ、同じような症例でBCM不具合が原因である可能性について触れている回答を発見。
私のXTSはまさにこの事例にピッタリと当てはまる内容でした。
メーカーや車種は何であるのか?記載はなかったけど、むやみやたらと電装品を取り付けたりすることで、BCMを故障させてしまうのはよくあることみたいです。
LEDに交換レベルの簡単なDIYでも起こりうるとのことで、今後は注意が必要だなあと感じました。
BCMの修理金額
今回はBCM故障とまではいかなかったから良かったものの、
故障して交換となっていたら一体どれほどの金額となっていただろう?
おそらく10万~超えは確実だっただろうと思います。
室内ルームランプを制御しているBCMはかなりアクセスしづらい場所にあり、
小物入れの裏に室内用のヒューズBOXがあるのですが、そのまた更に裏に該当BCMがあります。
これを交換するとなるとかなり大変。
ステアリング周りのインパネを全て外し、更にヒューズBOXも外さないとダメそうです。
しかもBCMはただ交換しただけでは機能しません。
ディーラーによるプログラミング作業が必須です。
これをしないとおそらくエンジンがかかりません。キーレスも反応しないでしょう。
個人輸入でBCMだけを買い付けて自分で交換するとなれば2万もあればできそうなのですが、
プログラミングは個人レベルではかなりハードルが高いです。
結局はディーラー任せとなり、高額な工賃を請求されるのは安易に予想できます。
DTCコードで故障個所を推測
BCMが怪しいと思えたのはヒューズが全て大丈夫であったこともそうなのですが、
DTCコード「B2615-02」というコードが出たのも要因です。
これは「車室ディミング2回路-接地ショート」
という内容のエラーです。
ハッキリ言って詳しい内容はわからないのですが、車内の電気回路的な物が通電不良に陥っているんだなあ。位は読み取れます。
コードを検索すると「Passenger Compartment Dimming Circuit 2」
という言葉がそこそこ出てきます。
passenger=乗員、乗客
という意味合いで、グーグル翻訳だと乗員室調光回路ということだそうで室内灯の何かが悪そうだ、ということがわかります。
何度リセットをかけてもこのエラーが消えないので、どこかに不具合が生じているのは間違いないと思っていました。
接地ショートということはアース不良なのかな?
位には思っていましたが、それで前述のLEDに変えると不具合が出る、ということを知りもしかしたら…
と考え、フットランプのLEDを元に戻したところ直ったというわけです。
ルームランプ類のLEDを変えるときは注意を
今回の原因はフットランプの球をLEDに変えたことによる不具合でした。
こんな単純なことでルームランプ全体が点灯しなくなることもあるなんて、勉強になりました。
しかし大した出費がなくてホっとしています。
BCMが故障してしまうと更にややこしい故障が頻発する可能性もあるし、最悪エンジン始動不能に陥ることもあるそうなので。
元々私はルームランプLED化等にこだわっている方ではなく、今回はたまたまLEDを付けたことによって運悪く?出てしまった症状なのですが、
現行車種になればなるほどBCMが受け持つ領域というか、作動範囲は広そうなので交換する前に事前にネットで下調べしておいた方がいいかもしれませんね。
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