スーツはほとんどと言っていいほど着る機会がない。転職してからは仕事でも着る機会がなくなってしまった。
私が今持っているスーツは夏服、冬服1着ずつあるのだけど、いずれも約10年程前に買って以来、買いなおしていない。さすがに生地も傷んできてスレやテカリも出てきた。
30代も半ばを迎え、このまま傷んだスーツを着ているのもなんだか恰好がつかないと思い、スーツを買いなおそうと決めた。そこでスーツの知識も何もない自分が、スーツを購入するまでの経緯を記事に起こしていこうと思います。
スーツ購入の動機
結婚式が続いたから
そもそも何故買いなおそうと思ったのか?それはたまたま冠婚葬祭が続いたから。それでこのヨレヨレのスーツはさすがにどうだろうか?と思いはじめたのがきっかけだった。
着ようと思えば普通に着て行けてしまうのだけど、10年も経っていればデザインなどでも違いが出てくるだろうし、古っぽさが見え隠れしてしまう。華やかな結婚式の場ではちょっとカッコがつかないなあ。と。
ブランド候補
スーツに関して全く知識のない私はまず、どこのブランドにするか?ということに1番時間をかけて検討した。結果以下の4つのブランドへ絞り込んだ。色々なサイトを見て総合的に判断し、かつ自分でも好きなブランドを加えて選定。
TAKEO KIKUCHI
タケオキクチは私服でとてもお世話になっているブランドの1つ。スーツにも一定数の定評があることから検討候補に加えてみた。30代のオシャレなスーツ、ということでちょっと華やかさが欲しいときにいいかもしれない。
ダーバン
ビジネススーツが主体のブランド。日本製にこだわって製法しているスーツ専門のブランドで、しっかりした作りこみに期待ができるとのことだ。
五大陸
日本人のスーツを作る、「世界的な視野で活躍する男たちが着る東京発の国際服」ということを念頭に置いてスーツ作りをしているスーツブランド。
エルメネジルド ゼニア(イタリア産生地のスーツ)
イタリア産生地であるゼニア社製の生地は手触りが柔らかく、吸い付くような感触のタッチで心地がいいとされる。上品なスーツの代名詞的な存在らしい。
各ブランドのスーツを着比べてみる
幸いなことに近所に全てのブランドが集結していて試着に時間はかからなそうだった為、ここに挙げた全てのスーツを試着してみた。試着といってもジャケットを羽織っただけのブランドもあるので、完全には評価しきれないのはご了承願いたい。
それとスーツを使いたい日程が迫っていたので、取り寄せなどといった時間のかかる対応は待つだけの余裕がなかったので、在庫ありきで対応できる店舗限定となってしまった。そこは私の事前のリサーチ・行動力不足で残念、反省しなければいけない部分だった。
予算は上限7万ほど。それ以上も出せなくはないけど普段は全く使用しないので、以上となると10~となってしまい、お金をかけ過ぎてしまうのもなあ。ということで大体7万位、ということで線引きした。
TAKEO KIKUCHI
やや艶やかで細身のスーツが多かった。ここは私服でもお世話になっているブランドなのは前述した通り。なので親しみのあるブランドであったので、なんとなくタケオキクチの印象が良く、勢いで買ってしまいそうな、そんなブランド。
しかし残念だったのは在庫で私の体に合うサイズがなかっというたことだ。ジャケットの袖がやや短かった。デザインやシルエットは気にいっていたので余計残念。
ダーバン
なんとなくの第一印象はお堅いブランド、という感じ。販売員も年配の方で若者向け、という言葉は当てはまらないような、そんな印象を受けた。
ここのブランドはスーツの型紙が他のブランドよりも非常に多く、人それぞれの体系に合ったスーツを提供しやすい。ということを得意としているようだった。他、芯生地?をとても丈夫に作っているので10年は着られるスーツです、と説明を受けた。
ここのエントリーモデルのスーツが59,000からあり、黒無地で何にでも合わせやすくてオススメです。とのことでジャケットを試着してみた。少しだけゆったりとした着心地で、昨今の細身ブームの中では珍しいのかな?と思った。
1つ上のランクに行くと非常に私好みの、シャドーストライプ柄でやや光沢のあるセットアップがあった。しかし12万位してしまうので完全に予算オーバー。本来ならばこれで決めてしまいたいのだけど高すぎる。
五大陸
日本が作った世界発信のブランド、ということで世間での評価も上々なブランド、五大陸。まず1番安いモデルをみせてもらう。63,000からあり、ダーバンとさほど変わらない。
こちらはシャドーストライプ柄で黒と紺の2色、やや光沢もあって華やかさもある。だけど生地の良さや仕立ての良さはダーバンの方が上なのかな?と感じた。
ダーバンよりは締まる感じの着心地。だけどキツイわけではない。流行りの細身といった感じ。シャープなシルエットは素直にカッコイイ。
エルメネジルド
こちらはイタリア産生地のスーツ。手触りは上記の生地より抜群に良く、同じ価格帯でも生地では明らかにこちらが良質だとわかる。
エルメネジルドのスーツは下調べの段階から私の中では好印象だったので、良いスーツがあれば買ってしまおうと、そういった気持ちで試着しに行ったのだけど、試着してみるととても細い。少し窮屈な思いをした。
A8を用意してもらってもキツイ。私はどうやら人よりもやや肩幅が広いようで、そこでスーツを選んでしまうようだった。細身過ぎる服は私の中ではブームが去っており、今はキツすぎない程よい細身。と目指して服を選んでいるので、エルメネジルドは今回は見送ることにした。
スーツは五大陸に決定
決めては価格とデザイン、それに仕立ての早さと総合的に見て
結局どこのブランドにしたのかというと五大陸。まず予算内に収まるという点、それに少しの光沢感とシャドーストライプ柄というのが決め手になった。スリーピースであれば尚ベストだった。
触った生地感はダーバンやエルメネジルドが勝っていたけど、統合力でこちらに軍配が上がった。日本発、という割にはMADE IN CHINAの文字が並ぶ。やはり全てが日本生産というわけではないみたいだ。
この少しの光沢感、というのが絶妙で華やかな結婚式でのシーンでも中のシャツやタイを相応に変えれば、きらびやかな印象にさせてくれるし、ビジネスシーンでも使いたければクリーンなイメージを持たれると思う。派手な光沢ではないのでどんな場面でも万能に使っていけるスーツであると感じる。
他のブランドではA8を勧められたけど、五大陸ではA7を勧められた。ジャケットを羽織ったときに手の出ている長さが13cm、というのがベストな数値らしく、A7でベストな数値が出ていてピッタリだった。ということでA7のスーツを購入した。
当日すぐに使いたかったので、速攻で仕上げて下さい。と無理をお願いして1時間で仕上げてくれた店舗力の高さも良かった。
年齢相応のスーツ選びを
ダーバンの販売員の方に言われたのだけど、年齢と共にスーツのランクを上げていく、というのはとても大事なことで、50~60代でみすぼらしいスーツだとどうしても冠婚葬祭のときにその人の品格が疑われてしまう。逆もありで20代で高いスーツを着ていてもスーツに着られている感、というのが出てしまう。
なので自分の年齢や環境に応じた無理のない、自然なスーツ選びが肝要です。と説明された。
これはなるほどなあ、と思わされた。その人個人の言葉だそうだけど、賛同できる。だとヘタをすればスーツ1つでその人の人格も疑われかねないことにもなりそうだ。
色々とスーツも種類があるけれど、是非自分だけの1着を見つけてほしいと思います。
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