昔、私が免許取り立ての頃に働いていたガソリンスタンドで1度だけ入れたことがあります。
エアコン添加剤というヤツを。
「コレよく効くらしいですよ。」
と後輩から勧められ、ワコーズのエアコン添加剤を言われるがままに投入したことがあるのですが効果があったかどうかはよく覚えていません。
そんなエアコン添加剤ですが最近になってまた興味を持ち始め、入れてみようかな?と。
今では添加剤を入れる為のチャージングホースもネットで簡単に手に入る時代。
私のDIYの虫が騒ぎ出し、エアコン添加剤を十数年ぶりに投入することにしました。
エアコン添加剤を使用してみた
ニューテック・NC200
エアコン添加剤で1番有名なところはおそらくワコーズのPAC(パワーエアコンプラス)じゃないかと。
他、マイクロロンもオートバックスで取り扱っているのをよく見かける。
さてエアコン添加剤とは一体どういう物なのかと言うと、コンプレッサーの摩擦低減を図り、車のパワーロスを防ぐ。という物。
エアコンのLo側(低圧側)のホースから添加剤をフロンガスと共に注入、注入された添加剤はホースを通りエアコン・コンプレッサーへ辿り着く。
そこで添加剤が初めて効力を発揮する。どこのメーカーも大方こんなニュアンスで説明されていた。
というかそれ以外の仕組みはないだろう。
エアコンコンプレッサーを作動させるとパワーを大きく損なうのは周知の通り。エンジンの力を間借りしてコンプレッサーを作動するその様は、まるでママチャリなどについている足でガチャっと点灯させるライトのような物だと思っています。アレも結構力がかかります。
そんなコンプレッサー内部に良質なオイル(添加剤)を行き渡らせて潤滑を助けよう。というのがエアコン添加剤の目的。
私が今回チョイスしたのはニューテックのエアコン添加剤NC-200。コレにしたのはいくつか理由がある。
1つは今自分がエステルオイルにハマっているから。
私がエンジンオイルに使用しているのはエステル系。その潤滑性能は通常のエンジンオイルとは一味違う。とにかくなめらか。
エステルの潤滑性能は他のオイルとは比べ物にならない程高いとされていて、それは身をもって現在も体感している。
ニューテックのNC-200にもエステルが配合された添加剤を使用しているとのこと。それでいて価格も他のエアコン添加剤と変わらない。
もう1つ、ニューテックHPにこんな記載が。
「小・中排気量車や欧米車などは特に効果が実感しやすく、ACの常時作動が気にならなくなるでしょう。」
欧米車に効果的….これはNC-200にするしかないなと決断するに至りました。
チャージングホースの購入
残念ながらエアコン添加剤だけでは車両に投入することができない。専用のチャージングホースがなければ宝の持ち腐れ。
今回そのチャージングホースもアマゾンで購入した。今やネットでなんでも手に入る。
蝶ねじのついている部分にエアコン添加剤を装着し、もう片方のカプラーを車両側と接続する。
蝶ねじを締める方向に回していけば針が伸びてエアコン添加剤本体に穴が開き、そこからガスと共に車両側へと注入される仕組みになっているようだ。
車両側カプラーはエアホースのワンタッチカプラーのようになっていて、カプラー部の頭を押さえてグっと引いて車両Lo側へと接続する仕組み。
このチャージングホースも色々と出回っているようで、ゲージが使い物にならないとかうまく車両側と接続できないなど、アマゾンレビューを見ているとトラブルも多いようだ。
比較的レビュー点数の高い物を選んでみたけど中華製なだけにコレもちょっと怪しい。
エアコン添加剤の注入
まずは車両のLo側を探すことから始める。幸いDTSはボンネットオープンすればすぐに見つかるところに存在する。
エアコン添加剤の作業自体はとても簡単。トータル10分もあれば施行から片付けまでできる。
このときエアコンの風量を最大にし、温度も1番低いところに設定しなければいけないらしい。
チャージングホースにエアコン添加剤のNC-200を差し込んで車両側カプラとも接続。
Lo側へ無事にセットできたらホースの蝶ねじを締めて注入開始。これもすぐに終わる。「シュッ」と音が少し出る位でホント一瞬。アレ?もう終わり?とあっけにとられてしまうに違いない。
不思議なことにNC-200を注入してもメーターの目盛りは注入前と変わらなかった。こんなものなんだろうか….不安が残る。
エアコン添加剤は工賃が安く、お店任せの方が結局安上がりなこともある。そして作業は難しくないので自分のようにDIYでなんでもやりたい派の人はあまり面白みがないかもしれない。
効果の程は?
3~4000円で劇的に変わるとも思っていなかったので最初からあまり期待はしていませんでした。気持ちエアコンの温度が下がったかな?という感じ。
よくエアコンの吹き出し口に温度計を当てて温度を計っている人もいますが、自分も温度を計れば明確に効果の有無が判断できたけど、そこまでの興味はありませんでした。
エアコンの温度よりもパワーロスが減った、というあくまでもフィーリングの話にはなってしまいますが、そちらの方が体感度合い的には大きかったです。いつもより車が前に進む印象に変化しました。もうちょっと添加剤が馴染んでくるとまた違った感触になるのかもしれません。
今回の作業、チャージングホースを別に購入してまでエアコン添加剤を入れる意味合いがあったかどうかは、正直言って微妙なところです。
車を複数所有していて全ての車に投入したい。となった場合などは別途購入してもあまりムダにはならないのでしょうが、
一般的には工賃が安いので店舗にそのまま丸投げで任せてしまうのがいいんじゃないかと。
でもなかなか面白い作業ではありました。やったことなかったので。
本当かどうかはわかりませんが、世に出回っているエアコン添加剤はほとんど同じ物らしいです。ただパッケージを変えて販売しているだけだとか….。このニューテックのNC-200はそんなことないと信じたい。
100%エステルの化学合成油でできている、というのがこの商品の最大のウリなのですから。エステルオイルはニューテックの得意とするところですので。
結局このキャデラックDTSはエアコン添加剤の効果をそこまで体感できることなく売却してしまいました。
ですが絶大な効果があった、燃費が向上した、エアコンがよく冷えるようになった、などの声があるのも事実です。
車との相性やエアコンガスの残量具合、コンプレッサーの仕組み等によって効き目に差が出るのでしょう。
エアコンの効きが悪いという人は1度試してみるのもアリなのかもしれません。
おそらく新車よりも経年劣化が進んだ車の方が効果が現れそうな気がします。
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