冬に燃費が悪くなる原因5つ。意外と知らなかった理由も

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自動車関連

現在の通勤車はフィットハイブリッド。

型式はGP1と呼ばれるホンダ初期タイプのハイブリッドです。

夏場はメーター燃費だとリッター26~7kmと驚異的な数字になっていたのですが、

ここ最近では20~22km程と大きく落ち込んでいます。

なぜここまで燃費が大きく下がるのか?調べてみたところ、なるほどと思うところもあればちょっと意外な事実も発見したので記載しておきます。

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冬の燃費が悪くなる理由

暖気時間が長い

暖気時間を設けて車に乗る。言わずもがな燃費は悪くなります。

早朝家を出る前に暖気して車内を少し温めてから仕事に向かう、燃費の面から見れば悪くなって当然の話です。

寒い地域にお住まいの方々にしてみれば暖気は必須とも言えますが、燃費を気にするのであれば、暖気時間を長くすればするほどその分燃料を多く消費することは覚えておきましょう。

ちなみにですが、車側からすれば暖機運転は現在の車ではほとんど必要ないとされてます。

昔、それこそ30~40年も前のキャブ車全盛の時代の頃は寒い季節は車を保護するという意味でも有効とされていたようですが、

現在は暖気タイムを設けなくても、きちんとその車のパフォーマンスを発揮できるよう作られている場合がほとんどなのです。

アイドリングストップが働かない

水温が低い場合、アイドリングストップ機能が働かないことが多いようです。

これは車によって条件が様々で、私のフィットHVもこの季節は走り始めの青い水温マークが点灯しているときはあまり働きません。

これはエンジンを早く温めようと車側が制御して、アイドリングストップ機能を一時的にOFFにしている為です。

アイドリングストップが働かないと、信号待ちの間でもずっとエンジンが始動していてガソリンを消費し続けます。

フィットに乗って改めて感じたのですが、信号待ちのアイドリングって思いのほかガソリンを消費します。

長い渋滞にハマって抜けたとき、アイドルONの場合とOFFの場合との燃費を比べてみると、リッター1km程も多く消費していることもあります。(メーター読み)

スタッドレスを装着している

一般論ではスタッドレスタイヤは通常のサマータイヤと比べると燃費が悪くなると言われています。

私もこの時期は神奈川の都心部とは言え、大雪が降ることが最近は多いので1~4月位にかけてスタッドレスを履きます。

実際の体感でも現在までに通勤車4台所有してきましたが、スタッドレスを履かせるとその全ての車で燃費は1割程悪化しました。

スタッドレスタイヤはサマータイヤと比べてゴム質を柔らかく作ってあるので、エンジンの動力をタイヤに伝えにくくなります。

その為たわみが大きくなり、地面との接地面積が広がって、更にスタッドレス特有のタイヤパターンも手伝って転がり抵抗が大きくなります。

ですので燃費の悪化は仕方ないと思って割り切るしかありません。

特に走り出しが1番燃費悪化するのではないでしょうか。

寒いとガソリンを多く使う(噴射する)

冬場、寒いと空気の密度が高くなります。

寒い方が同じ体積内での酸素の量は増えます。

それに合わせて車は密度の高くなった空気に合わせて適切な燃料を噴射するように調整します。

そうすると通常よりも多く燃料を消費するので、その結果燃費も悪くなります。

車の仕組みとして、噴射する燃料は空気の量とO2センサーによる補正で決まり、空気の密度が上がって酸素の量が増えると、それに合わせてシステムが補正をかけて燃料の噴射量も増えるというわけです。

寒いと燃料を多く燃やすことになるのでエンジン出力が上がると言えますが、体感上ではあまり感じられないようです。

寒いとエンジンオイルが硬くなる→燃費悪化?

たまに聞く話です。

エンジンオイルの粘度が上がって抵抗になり、燃費が悪くなる。というような話。

確かにエンジンが冷えきっているときのエンジン始動に関しては抵抗になるでしょう。

冷えて硬くなってドロっとしたオイルが入ったエンジンにセルを回して火をつける….

この時ドロっとしたオイルより、サラっとしたオイルの方がなんとなく火のつきが良いようなイメージありませんか?

0W-10とか低燃費志向のエンジンオイルであればそんな心配ないような気もしますが。

硬いオイルでエンジンの始動性が悪くなる、というのはあり得る話ですが、

走行してエンジンが温まってくれば硬いオイルも柔らかくなるので、オイルが硬いからといって燃費が悪くなる、ということは考えにくいです。

当てはまるのであれば、やはり冷間時の1発目、最初にエンジンをスタートするときでしょうね。

指定粘度が0Wー20の車に20Wー50とか入れればさすがに全域で悪くなるでしょうけど。

走り始めに重たい感じ、アクセルを踏んでもモタっとしている感じ、だから多めに踏んでしまって燃費が悪くなる…。

これが「寒いとエンジンオイルが硬いから燃費悪化」という逸話の正体だと思います。

この件であれば私は経験があります。

オイル漏れがひどいとき、指定5Wー30の車に20Wー50を半年程入れていたことがありました。

スピードに乗ってしまえばいつもと変わりはなかったのですが、走り始めはいつもよりやっぱり重たかったです。

しかし、燃費は不思議と悪くなることはなかったですね。(オイル漏れは改善されませんでした。)

私は中古の過走行車ばかり購入することが多いので、指定粘度よりもいつも高めのオイルを入れているのですが、エンジンオイルの粘度を高めたからといって極端に燃費が悪くなった記憶はありません。

今のハイブリッドカーや低燃費志向の車は低粘度オイルが標準で、中には信じられない位シャバシャバな粘度の純正オイルもあります。

ホンダのウルトラネクストとか。コレでエンジン保護できるの??と誰しも疑いますよ。あれは。

そんな車に20W-50とか10W-60とか入れようものなら確実に燃費は悪くなるでしょうけど、

それ以外であればエンジンオイルの粘度を上げたからといってそこまで燃費は悪くならないと、私は思っています。

コメント

  1. カツオ より:

    はじめまして

    燃費の記事、たいへん面白かったです。

    冬場に燃費が悪くなる件ですが2点追加(と、いうよりむしろコレが燃費悪の主原因)です。

    最近のエンジンは排気ガスをきれいにするためにマフラーに付いている触媒をとにかく早く暖める必要があります。
    そのため、エンジン(触媒)冷間時はあえていつもの点火サイクルよりも失火するギリギリまで遅角させ、かつ燃料の量を増量させてなるべくエキマニ付近で燃焼させるようし、早く暖めています。

    また、エンジン暖気後も燃焼温度がかなり重要で冬場に暖房を使うと暖房に冷却水温度を奪われてしまいそれを補う為に燃料噴射量を増やし燃費が悪くなります。
    特に熱量の少ない軽自動車や1.5リッタークラスのエンジンではそれが顕著にでますので、冬場は暖房を我慢すると信じられないくらい燃費が良くなるケースがあります。

    H20前後の車はそこまで考えて使っていなかったので、夏場はエアコンつけたら燃費が悪くなる、冬場に暖房つけても燃費は悪くならないと言うのが一般出来でしたが、近年の排ガス基準にあわせると致し方ない所でもありますね。

    • シュウ シュウ より:

      冬場に暖房を使うと燃費が悪くなる…
      これは「冬場に暖房をつけても燃費は悪くならない」
      という一般論を鵜呑みにし、私は信じきっていましたので勉強になりました。
      触媒を早く温めて~という話もウワサ程度には耳にしていました。
      車の進化と共に、私達車好きも過去にとらわれすぎず、進化しなければいけませんね。
      大変貴重なコメントありがとうございました。

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