いつも車キレイだよね。とよく友人・知人に言われます。
私は毎週末に洗車しています。この梅雨の時期だけは例外ですが、その時雨が降っていなくて洗車する日に雨が降らない予報であれば、大体洗っています。
どんなコーティングしてるの?とも聞かれます。キレイな車=コーティングしているのだろうと思われるようです。
「コーティングやワックスをかけているからキレイ」
間違ってはいないのですが、もっと知ってほしいことがあります。
それは磨き、ポリッシュです。
磨きの工程がなければ、どんなに高いコーティングを施したところで本当にキレイにはなりません。意味がない、とまではいきませんがそう捉える人もいるでしょう。
コーティングする上で、磨きは本当に重要なのです。
※ここではコーティング=ガラスコーティングとして話をしています。
コーティングの下地磨き
美観を最大限に引き出す
まずどうしてコーティングをしたいのか?改めて考えてみましょう。
大半の人が車の美観を求めてコーティングがしたい。と思っているはずです。
他、汚れをつきにくくしたいとか、洗車の手間を省きたい、時間がないから手っ取り早くお金を払って業者にキレイにしてもらいたい。こんなところでしょうか。
日本人というのはキレイ好きな人種だそうで車にキレイさを求める傾向にあるとか。そういう国というのは意外と多くはないそうです。車をキレイにしようという意識がかなり強いと聞きました。
車をキレイに。というのは万国共通の想いかと考えていましたけど、そうではないようです。
そんなキレイ好きな我々日本人ですが、昔からコーティングにかける想いというか期待感は高く、コーティングすれば車を究極にキレイにできる。
と考えている人も少なくないはずです。
そこで知っておいてほしいのが、ボディの外観をキレイにしているのはコーティングの力だけではない。ということです。
各種コーティングを施す前に必ず下地の磨き、ポリッシングは行いましょう。
磨きをせずともコーティングの力だけでもボディはキレイになります。
極端に言えば洗車してその後にコーティング溶剤を塗布する。これだけでもかなりキレイになったと感じるはず。
ですが磨きを行わないことで洗車だけでは取りきれない汚れや水シミの跡、それらを残したままその上にコーティングを施してしまえば汚れの上にフタをしてしまい、コーティング膜を落とさない限りは汚れを閉じ込めてしまうことになってしまうのでいつまでもその汚れやシミは落ちなくなってしまいます。
また、ボディの塗装であるクリア層の磨きを行うことによって凸凹だった塗装を平滑に仕上げ、その車のもつ本来の色味を本当の意味で引き出すことも可能になります。ただこの辺りは作業者のスキルや設備などの環境にも左右されてきます。
キレイに見えるメカニズム
市販されているワックスやガラスコーティング剤を使うとどうしてキレイに、ツヤツヤになるのか?
それはケミカル剤を使うことによって塗装表面の凹凸が埋まって光の乱反射を防ぎ、キレイに塗装の色味が発光するようになるからです。
その昔ワックス全盛期の頃、ワックスを塗った後は必ずキレイなウエスでボディを磨き上げていました。
今でもワックス派の方であればこの作業は馴染みのあるものと思いますが、今はガラスコーティング剤の台頭によって以前程はこの作業を行うことはなくなりました。
このワックスを塗った後にウエスで磨きながら余剰成分を拭き取る。この作業を行うことによって塗布したワックスの平滑度が増して、よりボディにツヤが出てくるのです。
磨きのビフォーアフター
磨き前のボディ
今所有しているキャデラックSRXはオークション評価にて4点だったものの外装補修箇所が多く、全周ぐるりとW1でした。
オリジナルのパネルが丸々残っているのはルーフとボンネット、リアゲートパネルと左側ドア2枚。他は全て塗装・板金の跡あります。
特にひどかったのはフロントバンパーと右側(助手席側)側面で、塗りっぱなしなんじゃないかと思える位塗装肌はガサガサで周りの景色の映り込みも皆無に等しく、右側ドアはマスキングすら省いて塗装したようでドアの隙間から塗料が入り込んでしまってドア開口部のふちの部分に塗料ががっつり付着している始末。
手抜き作業という言葉がピッタリ当てはまる、最悪なコンディションの塗面でした。
特にヒドイと思われる箇所の画像を載せて、業者磨きに出したらどうなるか?検証します。
これらのパネルは板金塗装屋曰く、塗装しないとダメでしょ。と言われた位ヒドイ状態で磨きでなんとかなるとは思えなかったのですが、塗装するとなると全部で30万前後はかかってしまいそうだったので磨きで対応しようと考えました。
磨き後のボディ
業者磨きに出したアフター画像がこちらです。
画像では全て伝えきれませんが、かなり塗装のコンディションは改善されました。周りの景色の映り込みを見ても改善具合はわかるかと思います。
まだ塗面の荒さは残っているものの、手触りの感触は非常にツルっとしたものに変わりました。板金塗装業者からは塗装しないと無理、と言われていましたがホッと一安心。
板金塗装までとはいかないものの、今回の磨き+コーティングにもそこそこの額がかかってしまったので….。
塗面が改善されるかどうかはやってみなければわからない部分もあって、今回お願いしたコーティングショップも事前見積もりの段階でどこまで改善されるかわからない。
と前もって聞いていたので楽しみ半分不安半分でした。
本当はもうちょっと改善する磨きの余地があったらしいのですが、健康的な周りのパネルとの差異ができてしまうのであえて残してあるみたいです。
コーティングは下地の磨きこそ重要
どんな高価なコーティング剤を使っても下地が荒いままだとあまり意味がない、ということを今回お伝えした中でなんとなくでもおわかりいただけでしょうか。
逆に下地がしっかりしていればコーティングそのものはあまりこだわらなくてもいいのでは?と個人的には思っています。
今回のショップ選びには磨きを意識したショップにお願いしました。その分他店よりも割高でしたが、ここ最近では1番満足度は高いように感じます。
某スタンドやカー用品ショップでは格安でコーティングの作業を請け負っていたりしますが、格安コーティングには磨きの作業が大体ありません。洗車してコーティング塗っておしまいです。
それが悪いとは言いません。実際格安コーティングは需要が多くあって車に詳しくないライト層の獲得に成功しているようなので。
ですが本格さを求めるのであればそういった格安コーティングではカバーできない部分もやはりあるので、本当にキレイにしたいのであればポリッシュ作業は必要不可欠です。
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