毎年冬シーズンになるとスタッドレスタイヤへの交換作業が待っています。
東北方面と比べると圧倒的に降雪量は少ないものの、近年では降るときはドカっと降ることも多くなり、神奈川といえど油断できない時代になってしまいました。
数年前の大雪ではどこを走っても大渋滞になっていて、会社から自宅まで帰宅するのに5時間かかったことがあります。(通常は1時間弱)
こっちの人達は雪に慣れていないので、大雪が降ってしまうともうダメですね。みなさん対応しきれません。
坂道で積雪によって登れなくなってしまったトラックが道を塞いでいたり、下り坂でブレーキをかけても止まれず、多重追突事故を起こしてしまったり、そんな現場があちこちで発生、それを見たときは絶句しました。
そんなこともあってその大雪があった年以来、通勤車にはスタッドレスタイヤを履かせるようにしているのです。
ですけどこのスタッドレスタイヤへの交換というのは意外と重労働で、よしやるか!と気乗りしなければ中々やろうという気持ちが盛り上がらないのが実情です。
中でも面倒なのが車のジャッキアップ作業。整備工場のリフターが欲しいと何度思ったことか。
何かイイ物はないものか?ネットを物色してたら….見つけました。電動ジャッキなるものを。
手持ちのジャッキもだんだんくたびれてサビも目立つようになり、使えないワケではないけど新調したいと思っていたのでつい衝動買いしてしまいました。
電動ジャッキの実力は?
電動製品は意外と少ない
前述したようにタイヤの交換というのは結構労力を要する作業で、交換時間も準備~片付けコミコミ1~2時間程度はかかってしまう。
子供が産まれてからというものの、車に避けることのできる時間というのはとても貴重なもので、特に小さなお子さんのいらっしゃるご家庭は時間のやりくりに苦慮している方もいらっしゃるのかな?と勝手に想像しています。
休日は子供の面倒を見たり、買い物にでかけたり、家族サービスも大事な時間なので独身時代のように1日中車のことにつきっきりで何かの作業を行うとなると、子供を保育園に預けていて且つ自分も仕事が休みで….
という条件がそろわないと中々厳しいものがあります。加えて妻の許しが必要なこともあります。
自分の趣味にあまり時間の割けない子育て世代の休日はカツカツです。こんな状況の中で、時間のかかるタイヤ交換はできるだけ早くサクっと終わらせたいのです。
中でももっとも時間がかかる作業が車の上げ下げ、ジャッキアップです。
手動でガシャガシャと何回も繰り返すのは時間もかかるし疲れる。
これを解消しようと手に入れたのが電動ジャッキです。
エアー式が多く世間に認知されているように思いますが自宅にはコンプレサーはありませんし、それに小さなコンプレッサーでも結構うるさく、騒音の元になるので静かな住宅街にある我が家ではとても使用できません。
そこで目を付けたのが電動製です。
今回調べてみるまでは電動製のジャッキがあることは知りませんでした。
私が購入したのはサンコー製の電動ジャッキですが、似たような製品が多く見受けられました。
おそらく元々は1~2種類しかなく、OEM製品が広まっていると推測されますがサンコー製は2,5tまで対応している。という部分に惹かれました。
電動ジャッキの多くは許容重量が2tまで、という製品が多く、軽やコンパクトカーなら問題ないものの、私が所有するキャデラックXTS等の大型セダンや流行りのSUVなんかは重量もあるので2tまでというのは少々心細い。
そんな中で2,5tまで大丈夫、と謳っているのは安心感はあります。おそらくは昨今のSUVブームを見こしての+0,5tなのでしょう。
サンコー製と類似品?は何が違うのかはわかりませんが、保証も半年ついているし(半年はあってないようなものですが)値段もそこまで高くなかった。
+0.5t分はモーターでも違うのか?わかりませんけど、1台持っておけばこの先も活躍してくれると考えて購入しました。
収納ケースの裏側はマジックテープが貼り付けてあり、三角表示板にも使えるように配慮がされていました。
これはいいですね。いざというときの緊急用に使えます。
電動ジャッキの構造はシンプル
サンコー製の電動ジャッキの構造はシンプルでパンタグラフジャッキに昇降用のモーターを取り付けただけです。
モーターがギアを介してジャッキのネジ部分と直結していてグルグル回してくれる、というわけです。
電源は車両電源を用いてリモコンで上げ下げします。
軍手が1組入っていたところに細かな気配りを感じました。
見た目はちょっとチープくささがあり、全体的に大丈夫かな?と不安にかられるかもしれません。特に耐久性。こればかりは使ってみないとわかりませんが。
基本はパンタグラフジャッキなので作業中何かの拍子に勝手にジャッキが落ちてきた、ということは油圧に比べると考えにくいし、モーターの耐久性だけですね。今後心配なのは。
リモコンは上下の2ボタンしかなく、上部にLEDランプがついている。
このランプでリモコンの場所が把握できるので暗い中での作業中、リモコンをちょっと見失ってしまうことがあったときはいい目印になりそう。
電動ジャッキを使用してみて
電動ジャッキのプラグをシガーソケットに差し、早速使用してみた。
やはりというべきか、かなりラクだった。労力という点では間違いなく軽減に貢献してくれた。
ジャッキポイントにセットしてリモコンのボタンを押して上げ下げするだけ。
見る見るうちにソニカの車体は持ち上げられていく。そこにこれまでのタイヤ交換の辛さは微塵も感じなかった。むしろ楽しさすら感じました。
上昇スピードはややゆっくり。想像していたよりはスローだった。あまり早くても困りますが。
上昇・下降中のモーターの作動音、ウイーンとうなるような音を出すのがうるさいなあと感じました。
2,5tまで対応と記載されていますが軽を持ち上げるのにもなんだか頼りなさそうな印象。
それもこのモーターのうなり音が「頑張って持ち上げている感」を演出しているからでしょうか。
車体をタイヤ交換可能な十分な高さまで持ち上げて、そのままウマなども使わないでタイヤ交換を実施しても強度的に見た目、雰囲気的に問題なさそうだったので大丈夫なのでしょう。※安全面からタイヤ交換時にはウマの使用を推奨します
電源が車の12Vに依存しているので車によってはエンジンかけっぱなしにしておかなければバッテリーを消耗するというデメリットもあります。
車内のシガーソケットを使用するという性質上、ドアやトランクを開けっぱなし、または半開きにしておかなければ使用できないというところは人によっては嫌気を覚えるかもしれません。
自宅で使うのであれば家庭用コンセント変換プラグ等を使って自宅のコンセントにつないで使用するのもアリかも。
一家に一台あれば便利な電動ジャッキ
総評として、買って良かったと思います。
私は重度の腰痛持ちで今はだいぶ調子がいいのですが、数年前は坐骨神経痛に悩まされていて365日痛みと戦っていました。
タイヤ交換は腰痛持ちにはキツイ作業です。しゃがんだり中腰になってナットつけ外ししたり、重いタイヤを出したり保管したりと難関続きです。
電動ジャッキがあると作業がはかどるだけではなく、しゃがんでガチャガチャクルクルする必要がなくなるので腰への負担も減らせます。
もしも電動ジャッキを複数台所有できたら、それこそ簡易的なリフターとして全輪電動で車体を持ち上げることが可能になりますね。夢のある話ですが….そこまでする必要があるかどうかは微妙なところ。
タイヤ交換を頻繁に行うような環境であれば電動ジャッキ、かなりオススメできる商品です。
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