ヘッドライト内側の汚れを検証~中古を購入し破壊してみた

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自動車関連

ある程度の年数が経過してくるとヘッドライトは黄ばんだり白く濁ってきたりしてしまい、車の美観を損ねてしまいます。

ライト表面をキレイに磨いたりすると大体は解消されるのですが、いつまで磨いてもキレイになった気がしないという場合、もしかしたら内側の汚れが原因かもしれません….。

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いくら磨いてもキレイにならない

いつまでも白く濁ったような見栄えのまま

これは前車リンカーン・タウンカーのヘッドライトを上方から撮影した写真です。なんとなくボヤっとした見栄えなのがわかるでしょうか?

これでも時間をかけて磨いたんです。

購入当初から既にこのようにくすんだ感じで気になっていて、当時はボディをポリッシュして各種コーティングを試してみるのがマイブームであったので、ヘッドライトもピカールで磨いてみたりと、あれこれと手を尽くしてはみたのですが一向に改善されませんでした。

ピカールで磨くとウエスが黄色くなるのでそれなりにキレイにはなるのですが、どうしてもこの画像の見栄え以上には改善されず、元々このような色のヘッドライトなのではないか?と思うようになっていました。

実際ネットで落ちている画像と見比べてみても大抵このような感じにくすんだ見た目であったのです。(中古物件など)

余談ですがこのライトはフォードジャパンが当時わざわざ日本仕様向けに開発したという代物らしく、大変お金をかけて設計・開発したという経緯があるようです。

元々のタウンカーのヘッドライトでは日本の車検法規に適合させることが難しかったらしく、日本で走行できるようにする為に1から作り直したのがこのヘッドライトであった、という話。今からすれば到底考えられない話です。

デザインも丸っきり違い、リフレクターからプロジェクター形式へ変え、光軸も米国右側通行から日本の左側通行仕様へと変更、球の形式もHB5→HB3へ、ポジションランプとウインカーが兼用であったのも廃止し、とにかく全く異なるヘッドライトなのです。

私が乗っていたのは98’モデルで、後期モデルの03’も日本向けにヘッドライト形状を作り変えて輸入されてきています。「ディーラーヘッドライト」と呼ばれたりします。

内側が汚れているのでは?

こんなに磨いているのになんでくすみが取れないんだ?と思う内に、もしかして内側が原因なんじゃないか?と思うように。実際内側も車両によっては汚れてきたりするようです。

そうなってくると問題は、その内側の汚れ、くすみ、黄ばみはどのようにすればキレイにできるのか?ということに行きつきます。

分解でもしない限り、内側の清掃は現実的にかなり難しい。実際にバルブを外してその穴から綿棒等の細い棒を差し込んでみても清掃できるはずもなく、自分で行うことに限界を感じました。

そこで何軒かのカスタムショップをあたってみたものの、やりたくないと突っぱねられたり、金額が高額だったり、できたとしても戻したときに水漏れの可能性を指摘されたり、とリスクも伴うのが分解(殻割り)ということを認識しました。

そこまでしてキレイにしてもなあ….だけどやっぱり気になる…。どうすればいいのかわからず、くすんでいるであろう見栄えをガマンし続ける日々が続きました。

中古ヘッドライトを入手し、分解してみる

熱湯につけてシール軟化を試みる

分解をすると完全に元に戻せない可能性があることを知った私、たまたま見ていたヤフオクで格安で1つのディーラーヘッドライトが出品されていました。

ディーラー物はかなりレアでなかなか出品されません。そして不思議と誰も欲しがりません。だから安いのです。コレをバラしてみれば…。湧き上がる興味欲に負けた私は勢いに任せて落札。入手した中古ライトをバラすことに。中古ライトは予想以上に白くくすんでいて明らかに内部まで汚れていました。

事前の下調べでヘッドライトのシーリングは熱湯で温めれば軟化して殻割りしやすくなる、と知っていました。試しに自宅の浴槽に最大温度で温めたお湯を沸かし、浸けてみる。

少し柔らかくなったものの、全く歯が立ちません。本来であればヒートガンで温めるのが1番効率が良いとのことですが、分解する為だけに購入するのも気が引けます。

ドライヤーで温める

次はヒートガンまでの出力はないものの、一般的なドライヤーでトライ。ヘッドライトをダンボールに入れ、まずは局所的にガンガン温めました。

電気代が気がかりでしたが….。5分位温めたでしょうか、温めた部分は素手ではちょっと触れない位熱い。これは期待がもてそうだ、と思ったのもつかの間、調べてみると全然シールが軟化している様子がありません。

ドライヤーでは出力が足りないのだろうか….?それにしてもこのヘッドライトのシーリングにはどんな素材を使っているのか?熱耐久性がありすぎではないのか?全く柔らかくなる気配がない。ムダなところでアメ車の丈夫さを発揮しているな、とか色々と思いながら最後の手段をとりました。

ヘッドライトを切断する

手持ちの温める道具で分解はムリだと思い、物理的にライトカバーとハウジングを切断することにしました。

ライト本体にキズが入ってしまうし、あまりやりたくなかったのですが、どうせ持っていても使うことはないだろうし、自分の興味欲を満たす為だけに、1個20万(当時のフォードディーラー価格)の貴重なディーラーライトを破壊することにしました。

カバーとハウジングの合わせの部分にハンダで溶解させ穴を開け、穴にノコギリを差し込んでハウジングとカバーを切り離すという荒業で、少しづつ分解していきました。

この時点でライト本体はキズだらけ、完全に再利用は不可能な状態。逆にこうなると思い切りがつきます。

 

やはり内側の汚れが凄かった

くすみの原因は「内側」にあり

 

 

 

 

上の画像2枚目までが、ただカバーを切り離しただけの状態で撮影したもの。

残り下の2枚はライトとレンズ内側をプレクサスで吹き上げたものです。。

どうですか?本当に見違える程キレイになったと思いませんか?磨きは一切行っていません。ただ拭いただけです。

 

 

 

元々は↑のような状態です。これより更に白くくすんでいました。

本来、新車時では画像のような輝きを放っていたと思われます。何が原因で白くなってしまったのかはわかりませんが、拭き上げに使ったタオルが真っ黒になったので汚れていたのは間違いありません。チリやホコリも一緒に堆積していたのでしょう。

役目を果たして分解されたこのライト、今でも実家のどこかに眠っています。欲しいという方がいれば差し上げます。(いないでしょうが)

あまりキレイにならなければ「内側」も疑うべき?

このことからピカールやコンパウンドで磨いてもヘッドライトの黄ばみやくすみが思ったより改善しない場合、内側が汚れている可能性があるということも0ではない、ということが言えます。

ただ内側をキレイにするにはかなりハードルが高い。ということも言えます。もしキレイにしたければ最終的に殻割りが得意なショップを探すか、自分でチャレンジするか、2つに1つになってくるかと。

 

※自分でキレイにしてみたい。という方、ヘッドライト内部を水洗いしたいとき、薬局などで売られている精製水を使えばヘッドライト内部に水滴が残らず、キレイに蒸発します。

強力なネオジウム磁石を2個使えば水槽を掃除する要領で、もしかしたら分解しなくても裏側を掃除できるかもしれません。

コメント

  1. […] ・ヘッドライト裏側の汚れを検証~中古を購入し破壊してみた […]

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