ここのところ世間を騒がせている神戸製鋼と日産の不正問題。私も同じ製造業で働く身としてちょっと思う部分があると同時に、悲しくもなります。
これが社員数1~10数人程度の町工場レベルの会社であればここまで大きく取り上げられることはなかったと思うのですが、双方共に大企業中の大企業で、世間への影響力も強いことからマスコミに大きく取り上げられてしまいました。
何故ここまでの不正が横行してしまっているのでしょうか?
神戸製鋼・日産、双方の不正とは?
一連の神戸製鋼の不正
事の発端は納入したアルミ製品などのデータ数値改ざんが発覚したことだった。それからあれよあれよと、他の不正まで明るみになり現在に至る。
日産の不正
車両完成検査を資格のない人間が行っていた。として不正が発覚してから短期間の間に車両の製造を中止する、という事態に追い込まれてしまった日産。
そうなれば雇用の問題にも悪影響を与えてしまい、大企業なだけにその余波が広がる大きさも無視できるものではない。
おそらく不正は日常的に行われていた
個人的な意見になるけど、この一連の騒動の不正はなぜ止められなかったのか?
それは長年の不正の状態化にあるのだと思う。不正が不正と思われなくなるまで、ごく日常的に不正行為が行われていたのだろうと予想。
大きな企業ほど細かい部分にどうしても目が届かない…そうした状態のある企業に私も派遣された経験がある。
そうすれば監査役の人間、例えば所属長などが現場を細かにチェックしていかなければ完全に不正を正すことは難しいのではないだろうか。
日産(日産車体)はこの不正が発覚したあとも、ある工場で不正行為を継続していた。ということから企業の体質や社風、現場の雰囲気にも疑問を持たざるを得ない。
「間違いを間違いと言えるような雰囲気ではなかった」といった趣旨の発言している方がいることから、バレなければいいだろう、人手が足りないからしょうがない、これ位なら資格がなくても大丈夫、
といった社内のルールを無視した仕事っぷりが常態化していたのだろうと思います。
特に日産は「日本のモノ作り」という大事な看板を担う代表的な会社であるので、今回の不正の件はとても残念に思います。
ニュースで取り上げられた、不正発覚後も不正を行為を行っていた。という工場は私が勤める会社の取引先の1つで、製品納入などでしばしば足を運んだりする場所。
身近な存在なだけに尚更残念やら悲しいやら、やりきれない気持ちになります。
こんな問題は大したことない。という方もいるけど、個人的にはそうは思わない。
完成車両のちょっとした検査であるから商品に不具合はない。と。それも事実なのだろうけど、どんな理由であれ現実にここまで問題になっていること事態が大きな問題で、ユーザーの不信感は募る一方であると思う。
「Made in JAPAN」ブランドの信頼失墜を招いたことは確実であると考えてます。
日産は地元神奈川の企業であるので、これを糧にして、同じ失敗は繰り返さないよう頑張ってもらいたいと思います。
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