今回紹介するレクサスGSは、レクサスブランドとして初めて販売を開始した車だった。
当初はV型8気筒搭載モデルのフラグシップモデル「GS430」と、V型6気筒エンジン搭載の量販モデル「GS350」の2車種をラインアップ。「GS430」は先代と同じパワートレーン(3UZ-FE型V8+6AT)を引き継ぐが、「GS350」が搭載する新開発の直噴V型6気筒3.5Lエンジン(2GR-FSE)の出力は300psを大きく超えて315psとなり、歴代のトヨタ自動車製乗用車としては初めて280psを超えた。また地域によって商品展開に違いがあり、「GS350」は日本・北米・韓国で、同じV6エンジンでも3L版の3GR-FE型を搭載する「GS300」は中国などその他の地域で販売されている。
~ウィキペディアより
発売当初は大変な話題になり、私達車好きの間ではいつも話題になっていた。その初代(正確には3代目)GSがもう10年選手で、中古価格もかなりこなれてきた。今回はレクサスGSの話題をお届けする。
●レクサスGSのスペック
・GS350
エンジン型式 | 2GR-FSE |
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最高出力 | 315ps(232kW)/6400rpm |
最大トルク | 38.4kg・m(377N・m)/4800rpm |
種類 | V型6気筒DOHC |
総排気量 | 3456cc |
内径×行程 | 94.0mm×83.0mm |
圧縮比 | 11.8 |
過給機 | なし |
燃料供給装置 | 筒内直接+ポート燃料噴射装置(D-4S) |
燃料タンク容量 | 71リットル |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
10モード/10・15モード燃費 | 10.0km/リットル |
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・GS430
エンジン型式 | 3UZ-FE |
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最高出力 | 280ps(206kW)/5600rpm |
最大トルク | 43.8kg・m(430N・m)/3400rpm |
種類 | V型8気筒DOHC |
総排気量 | 4292cc |
内径×行程 | 91.0mm×82.5mm |
圧縮比 | 10.5 |
過給機 | なし |
燃料供給装置 | 電子制御式ポート燃料噴射装置 |
燃料タンク容量 | 71リットル |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
10モード/10・15モード燃費 | 9.1km/リットル |
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GS430のV8エンジン、実は先代アリストのパワーユニットをそのまま流用している。対してGS350の方は新開発のV6・3.5Lのユニット。そしてその翌年に目玉であったハイブリッドモデル、GS450hが追加された。
・GS450h
エンジン型式 | 2GR-FSE |
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最高出力 | 296ps(218kW)/6400rpm |
最大トルク | 37.5kg・m(368N・m)/4800rpm |
種類 | V型6気筒DOHC+モーター |
総排気量 | 3456cc |
内径×行程 | 94.0mm×83.0mm |
圧縮比 | 11.8 |
過給機 | なし |
燃料供給装置 | 筒内直接+ポート燃料噴射装置(D-4S) |
燃料タンク容量 | 65リットル |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
10モード/10・15モード燃費 | 14.2km/リットル |
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モーターの出力を合わせてシステム合計で346psを出していた。このGS450h、この頃はまだハイブリッドの技術が熟成されていなく、大きなモーターをトランクルームスペースを犠牲にして設置していた為、
ユーザーから荷物が全然置けない、とクレームが飛び交っていた記憶がある。また燃費面でもガソリン車とほとんど変わらない、ハイブリッドの恩恵があまり受けられないモデルだった。
2007年にマイナーチャンジを受け、GS430に搭載されていたエンジンは廃止され、LS460に先行で搭載されていたエンジンと置き換えられた。ようやく先代から決別して、完全なレクサスGSとしてデビューしたと言っても言い過ぎではない。
・GS460
1UR-FSE | |
最高出力 | 347ps(255kW)/6400rpm |
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最大トルク | 46.9kg・m(460N・m)/4100rpm |
種類 | V型8気筒DOHC |
総排気量 | 4608cc |
内径×行程 | 94.0mm×83.0mm |
圧縮比 | 11.8 |
過給機 | なし |
燃料供給装置 | 筒内直接+ポート燃料噴射装置(D-4S) |
燃料タンク容量 | 71リットル |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
10モード/10・15モード燃費 | 9.3km/リットル |
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出力が大幅に向上し、GS(グランドツーリング・セダン)の名にふさわしい存在となった。全長や全幅、ホイールベースなどはどのモデルも共通だ。
全長 | 4,830mm |
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全幅 | 1,820mm |
全高 | 1,425-1,435mm |
ホイールベース | 2,850mm |
車両重量 | 1,640 – 1,890kg |
●個人的にはV8のGS460をプッシュしたい
今中古で買うならば、GS460を推したい。1度体感したことがあるが、このモデルの加速力は相当なものであった。450hには乗ったことがないので、フィーリングがわからないのだけど、V8特有の高揚感は走りが好きな方達に味わってもらいたい。
GS460は不人気なモデルであるため、タマ数は少なめ。それもそうで、新車時はもう少し出せば450hが購入できたからだ。当時はレクサスのハイブリッドに話題が集中していたので、購入する層はみんな、話題性のあるハイブリッドを選択していただろう。
●中古価格も落ち着いて、時期的にも今が買い時なのでは?
いまや450hも460も、中古価格100~150程度でなかなか良質な車両が狙える程になってきた。中古価格が下がってきたのでカスタムされてきている車両も多くなってきたい印象もある。気になる人は注意が必要。
このレクサスGSはこれといって大きな不具合の報告は見られない。そこはさすがにレクサス品質ということだろう。距離が10万km超えの車両でサスペンション類のへたりの報告があるけど、それはどの車も同じ。
GSは走りに振った性格の車なだけに、劣化度合がより顕著に表れてしまうのだろう。冒頭でも触れたけどこのGSは2005年デビューであるから、もう製造から11年経過している。生産終了が2011年でわりと息の長いモデルではあった。
マイナー前の車両は過走行やカスタムされていじり倒された車両が増えてきているので、純粋にGSを楽しみたい、程度の良いGSが欲しい、となればこの辺りが決め時なのでは?と思う。これ以上時間が経ってしまうとだんだん良いタマが減ってきてしまう。そういった意味でも後期型をオススメしたい。
私も以前は密かに狙っていたので、今少し購買意欲が沸いてきている….。
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