通勤にほぼ毎日使っているソニカ号。そろそろタイヤの溝が限界を迎えつつある。
そこで次に履かせるタイヤは何にするか?考えていました。
今履いているピレリP1も十分良いタイヤだと思ってはいるけど、どうせなら他の銘柄を試してみたいと思うのが車好きのサガ。
検討を重ねた結果、BSの「ポテンザ・アドレナリン」を購入。ここにその感想を記載していきます。
ポテンザ・アドレナリン RE003( Adrenalin RE003 )の感想
選んだ経緯
ポテンザと言えば言わずと知れたスポーツタイヤの代名詞的な存在。
特に走りに興味がない人でもよく知られた銘柄でしょう。
ソニカの次期タイヤ選びをするにあたって、まず前提にあったのが基本的な運動性能の向上。というところです。
「走る・曲がる・止まる」をよりしっかりさせたい。という考えがありました。
ピレリ・チンチュラートP1を購入したときもそういった想いはありました。ソニカ購入時に元々履かせてあったブルーアースRV-02も悪くはない感触ではありましたが燃費よりも運動性能を高めたいと思い、下調べを重ねた上でコストをバランスを考え、P1に決めた経緯があります。
そして今回はP1よりも更なるグレードアップを図りたいと考え、前回交換時よりも少しコストはかかってもいから、より走りに特化させたタイヤを履きたい。
そう考えたとき、人生初となるスポーツタイヤを履く。という選択肢を選ぶに至りました。(我が家の財務省からお許しが出たというのも付け加えます)
そもそも通勤するにあたって静粛性や快適性能はそこまで必要ないという考えがありました。通勤時に車に乗っているのは自分1人だけなので誰かを喜ばせる為の快適性能は求めていません。
であればそういった快適性能を犠牲にしても車本来の乗り味や安全性を引き出したい。そう思って今回アドレナリンを選びました。
カジュアル・スポーツタイヤという印象
今回スポーツタイヤを選ぶにあたってヨコハマのアドバン・ネオバ、アドバン・フレバ、ナンカンのNS-2Rも候補に入ってました。
ネオバは価格が高い、ナンカンNS-2Rは抜群のコストパフォーマンスながらもやはり信頼性という面で国産タイヤにはどうしても見劣りしてしまう。
最終的にアドバン・フレバとアドレナリンが残ったわけですがフレバは約1万円も割高。
フレバとアドレナリンを比較している方は多く、そういったみなさんの意見を参考にしながら私も検討しました。
そうするとフレバの方がアドレナリンよりもやや評価が高い傾向にありましたが、その差は微々たるものなのかな?と思ったので1万円の差は高いと感じ、今回はアドレナリンを購入することにしました。
ソニカのタイヤサイズは165/55の15インチ。このサイズのアドレナリンは軽専用のパターンを採用しているようです。
走る歓びに応えるストリートスポーティタイヤ 「Adrenalin RE003」。
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re003/
POTENZAならではの剛性感がもたらす操縦安定性とレスポンスで、あなたの運転をもっと楽しく。
走り慣れた街中も、旅先のワインディングロードも。
クルマが、運転が大好きなあなたへ。
BSのHPではスタイリッシュポテンザ、と銘打ってアピールしている。
この「スタイリッシュポテンザ」とは何なのか?スポーティな走りをスタイリッシュに演出、という文言もありますがこれが一体どういった意味合いなのかがよくわかりません。
おそらくはポテンザの、スポーツタイヤの入門用として用意されたタイヤなのだろうと想像しますが、もう少しわかりやすい表現はなかったのかと思います。
私はこれまでコンフォート寄りのタイヤばかりチョイスしてきたのでスポーツタイヤは上述した通り人生初となります。
サーキットは行かない。激しい走りもしない。けどスポーツタイヤに興味がある。
というライトな層向けのタイヤであることはHPを見てもなんとなくイメージできます。
価格もスポーツタイヤとしてはそれほど高くなく、それなりに手頃感のある価格設定。(逆にこれがファンの反感をかっている一面もあるらしい)
今回購入したことで身をもって体感できたことをここに記載します。
矢のように真っすぐ走る直進性、ノイズは大きめ
これから記載することは大部分がピレリP1との比較になってしまうことをご承知した上でお読みください。
タイヤ交換した直後、まず初めに感じたことはロードノイズの大きさでした。
うるさいなあ~、と思ったのが率直な感想。
ピレリノイズ、というピレリのタイヤに付きまとう?ノイズの大きさを揶揄するこの言葉は有名な話。実際P1のノイズの大きさもかなりのものでスタッドレスの方が静かじゃないか?と真剣に思える程でした。
そのピレリP1と同等、またはそれ以上にうるさい。と感じました。
それもヘタって年数の経ってきたP1と同等。新品時のP1の方がまだ静か。
スポーツタイヤはこんなもの、と言えばそうなのかもしれない。なんせ初のスポーツタイヤ。経験値もないので他と比べることもできない。
そのまま1~2分走行して気づいたこと。それは車が真っすぐ走るということです。
明らかに走行中のステアの微調整が減りました。運転が楽です。
最初違和感を覚えたんです。「ん?なんだ?何かがいつもと違うな。」と。
別にピレリP1がフラフラ走っていたわけでもありません。普通に問題なく走れていました。
だけど毎日ステアを握って走っているこのソニカ、そのせいか少しの変化でも結構敏感に感じ取れます。
その違和感の正体を探っていくと、「あ、車が真っすぐ走っているんだな」って。それは高速走行でより確実な変化として現れました。
凄いドッシリしてるんです。車が。P1は若干フワついた感触がありましたけどそれがなくなって安定感が増しました。
アクセルを踏んで速度を出す程にグゥーン、と車体の向きが振れることなく真っすぐに進みます。
あまり体験したことのない世界でした。これがスポーツタイヤってことなのかなと。人馬一体感を演出しているとでも言いますか。
右左折するときもいつもより少しステアが舵角に応じてキビキビ反応してくれる感触もあります。
乗り心地も悪くなく意外にも突き上げ感はソフトです。これは良い誤算でした。
スポーツタイヤとは言うものの街乗りを十分に考慮したタイヤですね。
燃費は下がりました。タイヤ交換前は車載燃費計で19kmを少し上回る位でしたが、19kmに届きません。
これは転がり抵抗が増している結果だと推測します。減速中アクセルオフ時の抵抗感が少し増したのを感じます。よくタイヤが路面に食いついている証でもあるのでしょう。
その反面、制動力はP1よりも増し、いつもと同じブレーキングで強烈に止まろうとします。
タイヤの制動力強まったおかげかブレーキングするとノーズダイブを抑えつつギューッと止まれます。これは凄いなと。
緊急時の急ブレーキではかなり役に立ちそう。車が止まる性能ってブレーキパッドだけでは決められないんだなって思わされました。
少々値は張るけどより走りと安全性を求める人に
アジアンタイヤや格安タイヤと比べてしまうとどうしても高くなってしまうので、価格面だけで見てしまうと敬遠されてしまうだろうけど、
価格に裏打ちされた確かな実力は確実に備えているので、タイヤの基本性能を高めたい。と思っている方にはイイんじゃないか?と思います。
その代わりにコンフォートタイヤではないので快適性能はある程度失われてしまうのは覚悟の上で。
<追記>
アドレナリンを履いてみて1ヶ月、約1500km程走ったので再度感想を。
交換直後はやや耳障りだったロードノイズは慣れきたのか、それとも一皮むけて静かになったのかはわからないけどあまり気にならなくなってきた。
乗り味には相変わらず安定性があって疲れが少ない。車がブレない。まっすぐ走る。チョロチョロと微調整を当てていたチンチュラートP1とはだいぶ違う。仕事が遅くなり疲れきったときの帰りの通勤路はこのおかげで精神的に楽。
段差の突き上げも気になる程ではない。軽自動車、15インチということを考えればまあこんなもんか。といった感じ。あまりゴツゴツした感触はない。
アクセルをグっと踏むとスポーツタイヤらしい一面を見せてくれるのが楽しい。路面を掴んで即座に加速しようとする。
今から思うネガ要素として、タイヤの減りがやはり早そうだ。ということ。フロトは少しショルダーが摩耗してきた。グリップとライフの両立は難しいということか。
そして当初は交換前からすると下がっていた燃費もチンチュラートP1並みの燃費に戻ってきた。ここは嬉しい誤算。摩耗してきてマイルドになってきたのか??
予算さえ許せば万人にオススメできるタイヤと言えそうです。
<19.12.5~追記>
購入してから半年、約8~9千km程走りました。
このタイヤは結構減りが早い気がします。
性能の低下は今のところ感じられません。気がつかないだけかもしれませんが。
グリップとライフは比例しないとよく言いますけど、全くもってその通りだなあと身をもって実感している最中です。
このままローテーションしなかったらフロントは2万km位でツルツルになりそうな気さえします。
前回履いていたピレリP1の方が確実にロングライフなのは間違いありません。
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