今更ながらプレイを終えました。
気になってはいたタイトルでしたが仕事や同時期に遊んでいたゲームと重なり、5~6をプレイしていませんでした。
過去作未プレイのままナンバリングタイトルを購入してストーリーわかるかな?と危惧して今までプレイしていなかったのです。
ですが新主人公に代わったこともあり、それまでの7より以前のストーリーとは基本的に繋がりはないとされているようだったので先月購入。
発売時の前評判はあまりよろしくないものだったと記憶していますが、現在の評判はかなり高い様子で実際にプレイしてみるとそれもうなずけました。
龍が如く7の変更点として、これまでと大きく変わったのは戦闘がRPG風になったということ。
従来のアクションで敵を殴り倒していくスタイルではなく、ドラクエのようにコマンド形式でバトルが展開されます。
ゲームの進め方もRPGテイストを取り入れつつ、それでいてしっかり龍が如くの雰囲気も残している。
例えば本編とは関係ないミニゲームや、熱いストーリー展開、やりこみ要素もたくさんあります。
年末年始の外出は自粛するよう促されている中、緊急事態宣言下のときのように自宅にいることが増えると思います。
こんなときだからこそ、未プレイのゲームをやってみるのもいいと思います。
龍が如く7をやり終えてみて
良かったところ
しっかり「龍が如く」なストーリーだった
これまでの主人公・桐生一馬と変わる形で新たな龍が如くの主人公として春日一番が起用されました。
シリーズのマンネリ化を打破したいとの想いが開発陣にはあったとか。
現実世界と同じく歳を取っていく設定のこのゲームで桐生一馬の年齢は50を超えているとされています。
初代、龍が如くが発売されたのは2005年12月なので、15年前に発売されたことになります。
50を超えたおじさんに、これまでと同じような超人扱いをしてゲームを進めていくのはもう限界でしょう。
どのような思惑かはわかりませんが、主役の交代は思い切ったところもあったはずです。
人気ありますから。桐生さんは。
その人気の桐生一馬を退け、新たな龍が如くの顔となった春日一番。
ビジュアル的にも個性的で、寡黙な桐生一馬とは打って変わって陽気で直情的な性格です。
私は最初受けつけませんでした。
これが今度の主人公なの??ただの三下、下っ端感丸出しじゃないか、と。
初期に仲間になるホームレスのナンバ、元刑事の足立….そして元極道のフリーター春日。
この面々がテレビに映るとそれはそれはむさくるしくて、華やかさの欠片もありません。まずそこに抵抗感を覚えました。
40超えのおっさん2人と定年を迎える元刑事。
これは一体どんなゲームをやらされているんだ?と。
そんな風に思っていたんのは本当に初期の頃だけで、話を進めていくうちにグイグイ世界にのめりこんでしまい、
先が気になってしょうがない、早くプレイしたい、そんな気にさせられるストーリー展開は龍が如くそのものでした。
少々強引な展開があった部分もありますが、それはシリーズ通してのご愛敬ということで目をつぶります。
主人公やメインキャストがほぼ一新されても、重厚で熱い、意外性のあるストーリー展開は飽きさせませんでした。
特に後半の展開は好きです。
中でもラスボスとのバトル、演出、その後のエンディングは声優さんの演技も相まって鳥肌ものでした。
メインマップが横浜であった点もかなりポイントが高いです。地元なので。
あーこの景色よく再現されてるな、という部分がマップを歩いてるとちらほら出てくるだけで楽しめました。
やりこみ要素は相変わらず
クリアするまでにかかった時間は約60時間程でした。
色々なサブストーリーやミニゲームなどをこなしつつ、のタイムなのでただクリアを目指すだけであれば初回でも20時間位でいけるのではないでしょうか。
龍が如くといえば多くのやりこみ要素ですが、龍が如く7でもそれはしっかり受け継がれています。
多くのサブストーリー、ミニゲーム、隠し?ダンジョンの裏ボスなど。
今回のミニゲームの目玉は会社経営でしょう。
家族経営の菓子屋を横浜1の企業に育てるのが目標ですが、本作のコンセプト「成り上がり」を最も味わえると個人的には思う程、よくできたミニゲームだと感じます。
本作はドラクエと同じように「転職」することができます。
その内容はダンサー、解体屋、機動隊員など、ドラクエのように戦士、魔法使いではなどではなく現実の職業がベースとなってます。
これら職業レベルを上げるだけでも結構やりこめます。
悪かったところ
戦闘は練りこみ不足
最大の変更点である戦闘シーンですが、まだまだ調整不足な点が目立ちます。
コマンドバトル形式ではあるのですがキャラクター達は指示を出すまではフィールド上を練り歩いています。
FFの雰囲気をコマンドバトルにした感じ、とでも言えばいいでしょうか。
問題点を少し挙げると自キャラと敵との位置関係が悪いと障害物に引っかかって攻撃できなかったり、(対策として突然目の前にワープします)
攻撃する際にキャラの攻撃判定内に敵がいないと攻撃がミス扱いになってしまったり、
範囲攻撃が敵の密集具合によって複数の敵にダメージを与えられないなど、
まだまだ問題となる部分はあるのですが、戦闘シーンだけ見るとB級感すら漂うような仕上がりです。
龍が如くのバトルの醍醐味に辺りに転がっている武器になりえる物、例えば看板や自転車などを持って攻撃できる、というシステムがありますが、
今作はコマンドバトルなので戦闘が始まるとプレイヤーキャラをフィールド上で自由に操作することができず、
敵に向かっている最中にそういった武器が転がっていると自動的に拾って攻撃する、というスタイルに変わっています。
狙って拾えなくもないですが運要素が強く、このような仕様であるならばいっそのことなくしてしまえばいいのに、と思いました。
敵の弱点がわかりづらいのもいただけません。
序盤はまだ殴っているだけで済みますが徐々に耐性を持った敵が現れ、
弱点を突かなければその辺のザコ敵ですら苦戦する場面が何度か出てきます。
バトルバランス自体、あまりバランスが取れていると言えたものではありません。
最序盤から強いザコ敵が辺りをうろついていたり、まあこれはエリアによって敵の強さが変わるのでまだ救いはありますが、ワケもわからず探索してあっという間にゲームオーバーになった人もいるはず。
RPGとして見ると難易度は結構高めに感じました。
RPGに慣れていないと全滅しやすいんじゃないかと。
春日が戦闘不能になると真っ先にゲームオーバーになる仕様もこれに拍車をかけている気がします。
今後の懸念として次作があるとするならば従来のアクションとするのか、今作にならってコマンドバトルにするのか、開発陣は悩みどころだと思います。
やはりこのコマンドバトルには賛否があったようで、友人は(コマンドバトルは)もうやりたくないと言っていました。
私も最初は戸惑いましたけど慣れてきたら、これはこれでアリかなと思えてきましたし、そこまで悪いとは思いません。
これまでのシリーズ、ストーリーは好きだけどクリアできなかった、というアクションが苦手な人はいいのかもしれませんが….。
シリアスな作風と合わない
これまでの龍が如くと比較してもバカゲー色が強すぎると思いました。
以下、一例です。
エンカウントする敵は街中を歩いている住人なのは変わりありませんが、春日の想像で戦闘になると色モノな敵へと変わります。
そしてチーママである紗栄子、ただのホームレスであるナンバが元極道の春日、元刑事・足立らと戦闘するということ自体がありえません。
戦闘能力があるとは思えず、屈強な男達を相手に立ち回る様は違和感が残ります。
デリバリーヘルプは面白い試みでしたが少しやりすぎ感があり、これもまたバカゲー要素を強めていて世界観を壊す要因になりえます。
職業(ジョブ)の中にミュージシャンや占い師、キャバ嬢、ディーラーという、ジョブがあります。
これらジョブの戦闘の仕方はギターやハンドバッグで殴りつけたり、ホストであれば酒を相手にぶちまけたり等、シリアス風でいくのか「そういった路線」でいくのか曖昧です。
せめて戦闘パートだけはシリアスな雰囲気を保ってほしかったです。
説明不足
様々な場面で説明不足を感じました。
私がもっともハマったのが開拓クラッシュです。
ジョブ、解体屋に転職することで覚えるスキルなのですが、このスキルはマップ上の特定の壁を破壊することのできるスキルで、
このスキルがないと行けない店が存在するのですが、開拓クラッシュというスキル自体の存在をほのめかす説明がありません。
解体屋に1度でも転職すれば開拓クラッシュの説明はあります。
ですが1度も転職しないままストーリー終盤を迎えた私、ラストダンジョンへ赴く前に少しやりこもうと転職を繰り返し、そこでようやく開拓クラッシュの存在を知りました。
ステータス、器用さの説明がなく、どういった意味なのか終始わからずじまいでした。
クリア後、攻略サイトを見てようやく意味を知ることができました。
春日一番の独自ステータスに人間力というものがありますが、
これに関しても詳細な説明はありません。
鍛えると様々な耐性が強化されるなど、攻略サイトを見るまで全くわかりませんでした。
ただ会社経営に必要なステータスなのかと。
これらゲーム内システムの大事な説明をスマホ内で完結させようとしているので、それがそもそもいけないのではないかと。
見ないユーザーもいますので。私のように。
全体的には高評価
主人公の交代、バトルシステムの大胆な改革、
「パクりが如く」などと否定派のユーザーからは揶揄されたりしていますが私としてはかなり楽しめました。
ストーリー部分を高く評価する声が多く、私もその内の1人です。
仕事が終わり、子供の面倒も全て終えてやっと自由になれる貴重な大人の時間、
1日に1~2時間程しかありませんが、睡眠時間を削ってまでプレイしたいと思えたゲームは久しぶりでした。
最初は抵抗のあった戦闘も今ではすっかり慣れて、範囲攻撃で多くの敵を巻き込めたときは快感すら覚えます。
まだまだ消化不良な部分も多いのですが、次作もまたコマンドバトル方式でお願いしたいと思っています。
バトル周りだけでも改善されれば、かなりの良作になるのではと感じます。
コメント
泣き虫ヤクザの友情と絆の成り上がり奮戦記w
春日一番の新主人公と、前作までの主人公、桐生ちゃんとは真逆な性格の二人ゆえに、前作をプレイしてなくても楽しめますね。
ただ、前作までをプレイしていれば、桐生ちゃん登場シーンが格段に盛り上がると言うだけなのでシリーズ初プレイでも面白いと思います。
とはいえ、桐生ちゃん登場シーンは、桐生ちゃん登場を、一番がサラリと流してしまうので、前作を知らないと伝説と呼ばれた極道を理解出来ないまま終わる可能性もある感じかな?
とはいえ、次回作もプレイされる予定なら、逆に過去作をプレイするかしないかの選択肢も個人差を感じさせるところ。
伝説と呼ばれた極道が華々しく引退したのに、また未練がましく出るの?と思うなら、過去作をプレイするのは自己責任になるかも?
もう終わりなの?いや、また再登場してくれた!と思えるなら過去作をプレイしても損はしないと思いますね。
個人的にはRPGは好きなジャンルなので、春日一番はシリーズ関係なく大好きなキャラだから、変革は大歓迎でしたね。
次回作は、総プレイ時間が10時間程度になるらしく、コマンドRPGとしては、かなりボリュームは薄くなりそうですけど、まぁ、龍の産みの親の名越氏が退社してすぐの次回作なので、個人的には大き過ぎる期待はしていません。
そもそも、チームとしてもコマンドRPGと言うジャンルは初挑戦だったらしいので、尚更、抱える問題点は大きいかと思いますね。
名越氏が抜けたあと、チームがどう独り立ちして行くのかを見る意味でも、懸念は在れど購入予定はして居ますがw
駄目なら、それまでのチーム、名越氏の抜けた穴を埋めれるチームなら、更なる続編に期待する、と言ったところでしょうかね?
龍如7は私も既にクリア済みですが、今はレベルカンスト後のステータス限界突破上げをチマチマやってますw
女性陣2人はカンストして、一番が間もなくカンストしそうです。
龍如はクリア後もやり込み要素含めて面白いゲームなので、気が向けば、たまにプレイされる事をお薦めします。
情熱あるコメント頂戴致しました。
私もシリーズは大体プレイしていて、次回作はいつ出るのか?
と待ち遠しく感じております。
総プレイ時間10時間程度という話は初耳です。
それが本当であればかなりボリュームは少なくなりそうですが、
その分寄り道要素が増えるのでしょうか?
いずれにしろ、今は続報に期待というところでしょうか。